一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問40
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 再生可能エネルギーは、自然界に存在し繰り返し再生利用できるエネルギーのことであり、そのエネルギー源としては、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス等がある。
- 冷凍機に使用される代替冷媒のフロン( HFC )は、オゾン破壊係数はゼロではあるが、温室効果ガスの一種である。
- コージェネレーションシステムの原動機としては、ガスエンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービン等が使用される。
- エレベーターの電力消費は、電力回生制御の有無により変化するが、巻上機のギアの有無には影響されない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.設問の通りです。
再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等などを利用してつくるエネルギーのことです。利用する資源に限りがないので再生可能エネルギーと呼ばれます。
2.設問の通りです。
代替フロン(HFC) は、オゾン破壊防止には効果がありますが、温室効果ガスの一種であるので、地球温暖化へ影響があります。
3.設問の通りです。
コージェネレーションシステムの原動機は、ガスエンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービン、燃料電池などが用いられます。
4.設問の記述は誤りです。
エレベーターの電力消費は、巻上機の減速機(ギア)の有無に影響を受けます。減速機(ギア)を付けることで、抵抗損失が大きくなるので、電力消費は大きくなります。
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02
2. 適当です。代替フロン(HFC)はオゾン層破壊係数が0ですが、地球温暖化係数は高く、温室効果ガスの一種に含まれます。
3. 適当です。コージェネレーションシステムの原動機についての正しい記述です。
4. 不適当です。エレベーターの電力消費量には、電力回生制御と巻き上げギアの有無も電力消費量に影響します。よって設問の巻上機のギアの有無には影響されないというのは誤りです。
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03
再生可能エネルギーについての正しい記述です。再生可能エネルギーは自然
の力をエネルギー資源とし、温室効果ガスを排出しない、永続的に利用する
ことができるという特徴があります。
2.設問の通り
代替冷媒のフロン(HFC)は、従来使用されていた特定フロンとは異なり、
オゾン層破壊係数はゼロ(オゾン層を破壊しない)ですが、地球温暖化係数
は高く、温室効果ガスの一種となります。
3.設問の通り
コージェネレーションの原動機についての正しい記述です。加えて燃料電池
もこれに該当します。
[コージェネレーション(熱供給発電)]…発電時の排熱を暖房や給湯の熱源
として利用するなど、1つのエネルギー源から電力と熱を取り出し有効利用
するシステムです。
4.誤り
エレベーターの電力消費量には、速度制御方式が影響します。電力回生制御
装置の有無、また巻上げギアの有無によって区別された制御方式に応じて係
数が定められているため、巻上げギアの有無も電力消費に影響します。よっ
て設問の記述は誤りです。
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