一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科5(施工) 問103
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科5(施工) 問103 (訂正依頼・報告はこちら)
材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 既製コンクリート杭の積込み及び荷降しについては、杭に生じる曲げモーメントを最小とするため、杭の両端から杭の長さの1/3の位置付近に2点で支持し、杭に衝撃を与えないように仮置きさせた。
- 工事現場に納入されたカーペット類のうち、タイルカーペットについては、材料が荷崩れしないように、5~6段積みまでとして保管させた。
- 構造体コンクリートの床の仕上りにおいて、セメントモルタルによる磁器質タイル張りとしたので、コンクリートの仕上がりの平坦さ( 凹凸の差 )の標準値を、1mにつき10mm以下として管理した。
- 屋内における塗装工事において、塗装場所の気温が5°C未満、相対湿度が85%以上の状況であったが、採暖と換気等の養生を行うことで、適切な温度・湿度条件が確保できたので、塗装作業をさせた。
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この過去問の解説 (3件)
01
既成コンクリート杭の積込み及び荷降しは、杭に生じる曲げモーメントを最小とするため、杭の両端から[1/5]の位置付近に2点で支持します。よって設問の記述は誤りです。
2. 設問の通り
タイルカーペットは6段までの箱積みで保管します。
3. 設問の通り
コンクリートの仕上がりの平坦さは、仕上厚が7㎜以上の場合、1mにつき10㎜以下とします。
仕上例:
[柱・梁・壁]セメントモルタルによる陶磁器質タイル張り
[床]タイル張、モルタル塗
(公共建築工事標準仕様書)
4. 設問の通り
塗装場所の気温が5℃未満、相対湿度が85%以上、または換気が適切でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場合は、原則として塗装を行わないようにします。ただし、やむを得ない場合は、採暖、換気等を行い塗装作業を行います。
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02
既成コンクリート杭の積み込み及び荷降しについては
曲げモーメントが最小となる支持点(杭の両端から杭長さ1/5の点)付近の2点で支持し、杭の衝撃を与えない様に仮置きする必要があります。
2.適当です。
タイルカーペットは材料が荷崩れしない様に
5〜6段積みまでとして保管します。
3.適当です。
セメントモルタルによる磁器質タイル張り(仕上げ厚さ7mm以上)の
コンクリートの仕上がりの平坦さの標準値は
1mにつき10mm以下とします。
4.適当です。
塗装場所の気温が5℃以下、湿度85%以上等
塗料の乾燥に不適当な場合は塗装を行わない様にします。
やむを得ず行う場合は、採暖や換気濃度養生を行い
適切な温度と湿度条件を確保する必要があります。
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03
1:誤りです
既製コンクリート杭の積込み及び荷降し時の支持方法については、杭の両端から杭の長さの1/5の位置付近に2点で支持する必要があります。
2:設問通りです
タイルカーペットの保管方法については俵積みとし、その高さは5~6段積みまでとします。
3:設問通りです
コンクリート仕上げの平坦さは仕上厚が7㎜以上では、1mにつき10㎜以下とします。
4:設問通りです
塗装場所の気温が5℃未満、相対湿度が85%以上では結露等によって塗料の乾燥に不適当となり原則作業を行いませんが、採暖と換気等の養生を行うことで、適切な温度・湿度条件が確保できた場合は作業を行うことができます。
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