一級建築士 過去問
平成28年(2016年)
問114 (学科5(施工) 問114)
問題文
鉄骨工事における溶接部の欠陥とその補修方法との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 問114(学科5(施工) 問114) (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨工事における溶接部の欠陥とその補修方法との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
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この過去問の解説 (3件)
01
[アンダーカット]…溶接端部の母材が溶けて母材と溶接の接する部分に溝が
生じる表面欠陥です。
耐力低下につながるため、本溶接と同様の溶接棒で肉盛りし、母材にキズが
生じないように注意してグラインダー仕上げを行います。
2. 誤り
[ピット]…溶接金属中に発生した気泡が浮かび上がり、ビードの表面に小さ
なくぼみ孔が生じる表面欠陥です。
この場合は、欠陥部分を「完全に削り取り」補修溶接を行います。よって設
問の記述は誤りです。
3. 正しい
[オーバーラップ]…溶接金属が母材に融合せず、重なっている状態の表面欠陥
です。
この場合は、余盛を削り過ぎないよう注意しながらグラインダーで補修しま
す。
4. 正しい
[融合不良]…溶接金属と母材または溶接金属同士が融着していない内部欠陥
です。
溶接部として機能しないため、超音波探知機で欠陥位置を特定し、欠陥部分
と周辺20㎜程度の範囲を除去し船底型の形状に仕上げ、再溶接します。
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02
1:設問通りです
アンダーカットは溶接金属の端部に沿って母材が溶けて溝となった部分のことを指します。補修方法は上記の通りです。
2:誤りです
ピットは溶着金属表面の割れのことを指します。補修方法は削りすぎない程度にグラインダー仕上げを行うか、アークエアガウジングで除去し補修溶接を行います。
3:設問通りです
オーバーラップは溶着金属が端部で母材に溶け込まないで重なっている状態のことを指します。補修方法は上記の通りです。
4:設問通りです
融合不良は完全溶込み溶接において、内部の溶け込んでいない部分のことを指します。補修方法は上記の通りです。
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03
アンダーカットの補修方法は
欠陥部を必要に応じて整形した後
ショートビートにならない様に補修溶接をし
必要に応じてグラインダー仕上げを行います。
2.不適当です。
ピットの補修方法は
グラインダー等により完全に削除した後
ショートビートとならない様に注意しながら
補修溶接をします。
3.適当です。
オーバーラップの補修方法は
余盛を削り過ぎない様に注意しながら
グラインダー仕上げとし
適切な高さに仕上げます。
4.適当です。
融合不良の補修方法は
アークエアガウジングによりはつり取って
実際の不良箇所の位置を確認し
欠陥の端部より20mm程度の範囲を除去し
船底型の形状に仕上げてから再溶接を行います。
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