一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問14

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問題

一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

大規模で高層の事務所ビルの防災計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 非常用エレベーターの乗降ロビーは、消防隊が消火活動拠点として利用するため、その面積は、非常用エレベーター1台につき15m2以上と定められている。
  • エレベーター、階段等を含むコアの配置のうち片寄せタイプについては、一般に、避難上不利な点が多く、その採用に当たっては、シミュレーションや実験等により安全性を確認することが望ましい。
  • 火災の拡大を防止するためには、出火の可能性が高いエリア( 部分 )に、防火上有効な区画を設けるとともに、初期消火設備の設置や不燃性のある建築材料を使用することが求められる。
  • 屋上に緊急離着陸場を設けた場合、そのスペースは、在館者の救助に使用されるとともに消防隊の突入時にも利用される。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤り
  乗降ロビーは、非常用エレベーター1基について10㎡以上とすること、と
  定められています。
  (建基法施行令129条の13の3 3項七号)
  
2.設問の通り
  片寄せコア(偏心コア)タイプでは、 コアが端部に配置されているため、
  避難施設までの歩行距離が長くなったり、避難経路の混雑が予測されるの
  で、安全検討を十分に行う必要があります。

3.設問の通り
  
4.設問の通り
  [緊急離着陸場](Hマーク)は、
  在館者の救助に使用されるとともに、航空消防活動を行うためヘリコプタ
  ーが離着陸する場所を言います。

  [緊急救助用スペース](Rマーク)は、
  在館者の救助のために、緊急用ヘリコプターがホバリングする場所を言
  い、離着陸はできません。

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02

1.誤りです。
非常用エレベーターの乗降ロビーの面積は、非常用エレベーター1台につき10m2以上と定められています。

2.設問の通りです。
片寄せタイプは一般に、避難上不利な点が多いため安全性を確認することが望ましいです。

3. 設問の通りです。
出火の可能性が高いエリア( 部分 )に、防火上有効な区画を設けるとともに、初期消火設備の設置や不燃性のある建築材料を使用することは、防災計画に於いて非常に有効です。

4.設問の通りです。
屋上の緊急離着陸場は、在館者の救助はもちろんのこと、消防隊の突入時にも利用されます。

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03

1.誤り
非常用EVの乗降ロビーの床面積は10㎡以上と定められている。

2.正しい
2方向非難が困難となりやすい。

3.正しい
用途や規模によって防火区画や内装制限が定められている。

4.正しい

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