一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問23

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問題

一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科2(環境・設備) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 容積の異なる二つの室において、それぞれの室内の二酸化炭素発生量及び換気回数が同じ場合、定常状態での室内の二酸化炭素濃度は、一般に、容積が大きい室より小さい室のほうが高くなる。
  • 汚染物質が発生している室の必要換気量は、定常状態を想定した場合、室の容積によらず、その室の汚染物質の発生量、許容濃度及び外気中の汚染物質の濃度により求めることができる。
  • 外気に面して上下に同じ大きさの二つの開口部がある室において、無風の条件で温度差換気を行う場合、換気量は、「内外温度差」及び「開口高さの差」に比例する。
  • 手術室やクリーンルーム等のように、汚染空気が周囲から流入してはならない室においては、第二種機械換気又は室内の気圧を周囲よりも高くした第一種機械換気とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り
  [ザイデルの式: Q=k/(Pi-Po)]
   Q:必要換気量
   k:CO2発生量
   Pi:室内CO2濃度
   Po:室外CO2濃度

  換気量Q=換気回数N×容積Vをザイデルの式に代入すると、
  [Pi=k/NV +Po]

  CO2発生量k、換気回数Nは同じなので、室内CO2濃度Piは容積が大きい室
  より小さい室の方が高くなります。

2. 設問の通り
  上記ザイデルの式より、正しい記述です。

3. 誤り
  温度差換気による換気量
  Q=αA √2gh (ti−to/273−ti) ×3600
  α:流量係数 A:開口面積
  g:重力加速度 h:開口部中心間距離
  ti:室温 to:外気温

  上式より、無風の場合、 [内外温度差]、[開口高さの差]の平方根に比例しま
  す。

4. 設問の通り
  第一種換気 (給排気:機械)…オフィスビル等
  第二種換気 (給気:機械 排気:自然)…手術室やクリーンルーム等
  第三種換気 (給気:自然 排気:機械)…トイレやキッチン等

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02

1.正しい
換気量=汚染発生量/(室内濃度ー外気濃度)
換気回数=換気量/室容積
上記に代入し求める

2.正しい

3.誤り
換気量=流入係数×開口面積√(2×重力加速度×開口の垂直距離×温度差)により求められる
つまり開口高さの差や温度差の平方根に比例する

4.正しい
第二種換気は流入空気をコントロールし
第三種換気では排出空気をコントロールする。

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03

1.設問の通りです。
定常状態での室内の二酸化炭素濃度を計算する計算は、必要換気量=汚染物質発生量/室内汚染物質許容濃度-外気汚染物質濃度により算出します。よって、容積が大きい室より小さい室のほうが高くなります。

2.設問の通りです。

3.誤りです。
換気量は、「内外温度差」及び「開口高さの差」の平方根に比例します。

4.設問の通りです。

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