一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問31
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科2(環境・設備) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 換気ダクトにおいて、ダクトの曲がり部分や断面変化部分に生じる局部圧力損失は、風速の二乗に比例する。
- 軸流送風機は、一般に、遠心送風機に比べて、静圧の高い用途に用いられる。
- 並列に接続した2台の同一性能をもつ送風機から単一ダクトに送風する場合、2台を同時に運転するときの風量は、そのうち1台のみを運転するときの風量の2倍よりも小さくなる。
- 同じ風量用の外気取入れガラリと排気ガラリを比べると、排気ガラリのほうが、一般に、通過風速を高くできることから必要な正面面積は小さくなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 誤り
軸流送風機は静圧が低く、ダクト等抵抗を受けると風量が減少します。
対して、遠心送風機は、ダクトが長い場所等の静圧の高い用途に用いられ
ます。よって設問の記述は誤りです。
3. 設問の通り
ダクト部に生じる抵抗のため、2倍よりも小さくなります。
4. 設問の通り
外気取入れガラリの通過風速約3m/s、排気ガラリは約3.5m/sと、
排気ガラリの方が、通過風速を高くできるため、正面面積は小さくなりま
す。
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02
局部圧力損失は風速の2乗に比例する。
2.誤り
軸流送風機は大風量に適した方式で、静圧の領域が低い。
遠心送風機は静圧領域が高く、ダクトに向いている。
3.正しい
抵抗があるので2倍とはならない。
4.正しい
吸気より排気の方がうるさくてもOK=風速が早くできる。
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03
ダクトの曲がり部分や断面変化部分に生じる局部圧力損失は、風速の二乗に比例します。
2.誤りです。
一般的に、軸流送風機は大風量の高い用途に、遠心送風機は静圧の高い用途に用いられます。
3.設問の通りです。
2台を同時に運転するときの風量は、ダクト部に生じる抵抗に影響されるため、単純に2倍とするよりも小さくなります。
4.設問の通りです。
排気ガラリの方が給気ガラリより通過風速を早くできるため、必要な正面面積は小さくなります。
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