一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問32

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科2(環境・設備) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備の熱負荷計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 熱負荷計算法には、一般に、定常計算法、非定常計算法等があり、計算の目的により使い分けられている。
  • 設計用外界条件に用いられるTAC温度は、気象データを統計処理して得られた値であり、所定の超過確率を設定して、稀にみられる猛暑等の要因を取り除いたものである。
  • 室内発熱負荷には、顕熱と潜熱があり、人体に起因する潜熱は、同一作業の場合、室温が高いほど小さくなる。
  • 最大負荷計算において、照明、人体、器具等による室内発熱負荷については、冷房時は計算に含めるが、暖房時は計算に含めないことが多い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.正しい

2.正しい
TAC温度とはあらかじめ設定した、ある一定の超過確率を取り除いたもの。

3.誤り
作業量が同一の場合、室温が高くなると顕熱(発熱)が減り、潜熱(汗)が増加する。顕熱+潜熱はいつも一定の値付近となっている。

4.正しい
冷房するとき電気器具の発熱は部屋を冷やす邪魔になるが、部屋を暖める暖房時にはプラスに働くので無視する。

参考になった数20

02

1.設問の通りです。
熱負荷計算法には定常計算法、非定常計算法等があります。

2.設問の通りです。
TAC温度は気象データを統計処理して得られた値であり、所定の超過確率を設定して、稀にみられる猛暑等の要因を取り除いたものです。

3.誤りです。
人体に起因する潜熱とは、主に代謝による発熱のことであり、同一作業の場合室温が高いほど汗をかきやすくなりますので、当然潜熱は大きくなります。

4. 設問の通りです。
最大負荷計算において、室内発熱負荷については冷房時は計算に含めるが、暖房時は安全側にみて計算に含めないことが多いです。

参考になった数8

03

1. 設問の通り

2. 設問の通り

3. 誤り
  代謝による発熱は、体から空気中に顕熱と潜熱室温が高いほど顕熱が小さ
  くなり、潜熱が大きくなります。よって設問の記述は誤りです。

4. 設問の通り
  照明、人体、器具等による発熱は冷房時においては負荷となるため、計算
  に含めますが、暖房時では安全側に働くため、計算には含めないことが多
  いです。

参考になった数5