一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問33
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科2(環境・設備) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 蓄熱方式は、熱源装置の負荷のピークを平準化しその容量を小さくすることができる。
- 河川水や井戸水を熱源とする水熱源ヒートポンプは、一般に、熱源水の温度が冷房時には外気温度よりも低く、暖房時には外気温度よりも高いことから、空気熱源ヒートポンプより成績係数( COP )が高い。
- 省エネルギー性能が高い冷凍機の選定に当たっては、定格条件の成績係数( COP )とともに、年間で発生頻度が高い部分負荷時の成績係数( COP )も考慮する必要がある。
- 冷却水を直接大気に開放しない密閉式冷却塔は、同じ冷却能力の開放式冷却塔に比べて、送風機動力が小さくなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
蓄熱方式は、蓄熱槽を設け冷温水や氷として熱エネルギーを蓄えること
で、熱源装置の容量を小さくすることができます。
2. 設問の通り
外気温が低いとCOPも低下してしまう空気熱源に比べ、水熱源は年間を通
してCOPの値が良いことが特徴的です。
3. 設問の通り
定格条件のCOPは、発生頻度が低い最大負荷時の条件におけるものなの
で、発生頻度が高い部分負荷時のCOPも考慮する必要があります。
4. 誤り
開放型は、循環水が直接空気と接触して冷却されるのに対し、密閉型は、
コイルを通して間接冷却されるため、送風動力や容積が大きくなります。
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02
熱負荷の低い夜間に蓄熱し、熱負荷の高い日中に使用することで平準化を図ることができる。
2.河川や井戸水は水温が1年中安定しており、夏季は冷たく、冬季は暖かくと優れており、空気を熱源とするものより効率が良い。
3.正しい
常時稼働時の効率以外にも発生頻度の高い高負荷時の効率についても考慮する必要がある。
4.誤り
冷却塔の密閉式は解放式と比べ、水質の劣化は少ないが送風動力が大きくなってしまう。
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03
蓄熱方式は、蓄熱槽を設けて熱エネルギーを蓄えることで、熱源装置の容量を小さくすることができます。
2.設問の通りです。
水熱源ヒートポンプは、熱源水の温度が冷房時には外気温度よりも低く、暖房時には外気温度よりも高いことから空気熱源ヒートポンプより成績係数が高いです。
3.設問の通りです。
定格条件の成績係数( COP )とともに、年間で発生頻度が高い部分負荷時の成績係数( COP )も考慮する必要があります。
4.誤りです。
密閉式冷却塔は開放式冷却塔に比べて、送風機動力が大きくなります。
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