一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問30

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り
  材料を厚くする、密度をあげる、または剛壁との間に空気層を設けると低
  周波域における吸音率が高くなります。

2. 誤り
  多孔質吸音材量の表面を塗装すると、孔を埋めてしまい、高音域の吸収率
  が低下します。よって設問の記述は誤りです。

3. 設問の通り
  合わせガラスと、同厚の単板ガラスの遮音性能は基本的に同程度です。コ
  インシデンス効果の出る周波数域では、合わせガラスの中間膜がコインシ
  デンス効果を抑制するため、単板ガラスよりも遮音性能が高くなります。

4. 設問の通り
  壁の面密度が大きくなると、壁の振動回数が少なくなり、共振周波数は低
  くなります。

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02

1.正しい
グラスウールなどの多孔質材は高音の吸音率が高い。
厚みが増すと低音側も吸音率がUPし、特に中音域がUPする。

2.誤り
表面を塗装で被覆すると通気性が低下し、
もともと高いはずの高音域の吸音率が下がる。

3.正しい
コインシデスの領域以外では単板も複層も変わらない。

4.正しい
中空層に入った空気はバネのように働く。その空気層が厚くなるとバネが伸びる(ビヨビヨの)状態になるので共鳴周波数が低くなる。

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03

1.設問の通りです。
グラスウール等の多孔質吸音材料を設置する場合、材料を厚くする又は密度を大きくすると、低周波数域における吸音率が大きくなります。

2.誤りです。
多孔質吸音材料の表面を塗装すると、孔が塞がってしまい高周波数域における吸音率が低下してしまいます。

3. 設問の通りです。
ガラス2枚からなる厚さの合計が6mmの合わせガラスの遮音性能は、コインシデンス効果の生じる周波数域以外の周波数域においては、厚さ6mmの単板ガラスの遮音性能とほとんど変わりません。

4.設問の通りです。
壁の面密度をともに大きくすると、壁の振動する回数が少なくなります。よって共振周波数は低くなります。

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