一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問35
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科2(環境・設備) 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 作動しているポンプ内のキャビテーションは、水温が一定の場合、ポンプ吸込口の管内圧力が高いときに発生しやすい。
- 高置水槽方式の給水設備において、揚水管の横引きが長くなる場合は、ウォーターハンマーの発生原因となる水柱分離を防止するために、建築物のできるだけ低い位置で横引き配管を長くする。
- 給水設備において、上水系統と雑用水系統とを別系統とすることにより、雑用水系統の受水槽は、鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用することができる。
- 上水系統の受水槽の水抜き管とオーバーフロー管は、いずれも十分な排水口空間を介して排水管等への間接排水とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
キャビテーションは、管内の静圧レベルが[低い]時に発生しやすくなりま
す。よって設問の記述は誤りです。
2. 設問の通り
屋上等高い位置で長く横引きすると、横配管を進む力と、重力によって縦
配管を下る力が生じ、エルボ部分で水柱分離が発生しやすくなります。 低
い位置で横引きをすることで、重力による流れのみとなり、水柱分離を防
止することができます。
3. 設問の通り
雑用水系統の受水槽や消火用水槽などは、RC造の床下ピットを利用するこ
とができます。
4. 設問の通り
排水口空間は、管径の2倍以上とし、間接排水とします。
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02
キャビテーションは、ポンプ吸込口の管内圧力が低いときに発生しやすくなります。
2.設問の通りです。
ウォーターハンマーの発生原因となる水柱分離を防止するためには、建築物のできるだけ低い位置で横引き配管を長くします。高い位置で横引き配管を長くしてしまうと、水を止めた際に管内の残留水が落ちてきてウォーターハンマーが発生しやすくなります。
3. 設問の通りです。
上水系統と雑用水系統とを別系統とすることにより、雑用水系統の受水槽は鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用することができます。
4.設問の通りです。
上水系統の受水槽の水抜き管とオーバーフロー管は、排水の逆流を防止するため、十分な排水口空間を介して排水管等への間接排水とします。
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03
キャビテーションは静圧が低い場合に起こりやすい。
2.正しい
高い位置で横引きをすると、水を止めたときに勢いよく水が落ちてきて強い衝撃が発生するイメージ。
3.正しい
飲料系と雑排水系を別系統とすることで、雑排水には躯体の一部を槽として使用できる。
4.正しい
排水の逆流を防ぐため設問のような措置が必要。
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