一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科4(構造) 問82
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科4(構造) 問82 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 梁のせん断強度を大きくするために、あばら筋量を増やした。
- 曲げ降伏する梁の靱性を高めるために、コンクリートの設計基準強度に対するせん断応力度の比を大きくした。
- 柱のせん断強度を大きくするために、設計基準強度がより高いコンクリートを採用した。
- 曲げ降伏する両側柱付き耐力壁の靱性を高めるために、側柱の帯筋量を増やした。
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この過去問の解説 (3件)
01
あばら筋はせん断力に対抗するので、梁のせん断強度を大きくするには、
あばら筋を短い間隔で入れる、または鉄筋系の太いものを入れることが有
効です。
2. 誤り
靭性を高めるためには、コンクリートの圧縮強度に対する梁のせん断応力
度の比を小さくします。
よって設問の記述は誤りです。
3. 設問の通り
4. 設問の通り
柱の帯筋を増やすことにより、柱の圧縮破壊を防ぐことができ、耐力壁の
靭性を高めることができます。
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02
鉄筋コンクリート梁のせん断強度はあばら筋とコンクリートの強度の和です。あばら筋量を増やせばせん断強度は大きくなります。
2.[誤]
靭性を高めるためには、せん断応力度を小さくする必要があります。よって誤りです。
3.[正]
梁と同様にせん断強度はあばら筋とコンクリートの強度の和です。コンクリート強度が高くなればせん断強度は大きくなります。
4.[正]
側柱の帯筋量を増やし強度を高めることで耐力壁としての靭性も高まります。
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03
2.曲げ降伏後にせん断破壊に移行する危険性があり、
曲げ降伏する大梁の靭性は低くなります。
3.記述のとおりです。コンクリートの設計基準強度が高いほど、
部材のせん断強度は大きくなります。
4.記述のとおりです。耐力壁の側柱の帯筋量を増やすと、柱の耐力壁の拘束力
が大きくなるので耐力壁の靭性は高くなります。
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