一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科4(構造) 問89
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科4(構造) 問89 (訂正依頼・報告はこちら)
基礎の設計を行うための地盤調査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 地震時の杭の水平抵抗を検討するための孔内水平載荷試験は、杭頭から約5mの深さ又は最大杭径の約5倍の深さまでで実施する。
- 平板載荷試験により「地盤の支持力特性」の調査ができる範囲は、載荷板幅の1.5~2.0倍程度の深さまでである。
- 常時微動測定の結果は、地盤の卓越周期の推定や、建築物の地震力の設定に必要な地盤種別の判定に利用される。
- 粘性土の内部摩擦角は、一軸圧縮試験により求めることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 設問の通り
平板載荷試験は、載荷板幅(直径30cm)の1.5〜2.0倍程度
(45〜60cm程度)の範囲の支持特性を調査することができます。
3. 設問の通り
常時微動とは、風や車の走行など、様々な要因によって常に地盤中に伝播
されているわずかな振動です。この微動を測定することにより、地盤の卓
越周期、建物の固有周期などを推定することができます。
4. 誤り
粘性土の内部摩擦角は一軸圧縮試験ではなく、三軸圧縮試験により求める
ことができます。よって設問の記述は誤りです。
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02
設問の通りです。
2.[正]
載荷板幅は一般に30cm程度で深さ60cm程度までの深さの支持力を測定します。
3.[正]
常時微動測定とは交通振動等の環境振動を測定することで地盤周期や地盤種別の判定に利用可能です。
4.[誤]
粘性土の内部摩擦角は三軸圧縮試験により求めます。一軸圧縮試験で求めることができるのは一軸圧縮強度および粘着力です。
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03
孔内水平載荷試験は、ボーリング孔の孔壁の地盤に圧力を加えて孔壁の変位
を測定し、地盤の変形係数を求める試験です。
2.記述のとおりです。
平板載荷試験で調査できるのは載荷板幅の1.5~2.0倍程度の深さまでであ
り、調査結果を利用する場合は地盤の層の形成状態なども把握し、十分に検
討する必要があります。
3.記述のとおりです。
4.粘性土の内部摩擦角を求める試験は三軸圧縮試験になります。
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