一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科4(構造) 問86
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科4(構造) 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 骨組の塑性変形能力を確保するために定められているH形鋼の柱及び梁の幅厚比の上限値は、フランジよりウェブのほうが大きい。
- 柱及び梁に使用する鋼材の幅厚比の上限値は、建築構造用圧延鋼材SN400Bより建築構造用圧延鋼材SN490Bのほうが大きい。
- 梁の横座屈を防止するための横補剛材は、強度だけではなく、十分な剛性を有する必要がある。
- 梁の横座屈を防止するための横補剛には、「梁全長にわたって均等間隔で横補剛する方法」、「主として梁端部に近い部分を横補剛する方法」等がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.設問の通りです。
H形鋼の柱及び梁に関する幅厚比の規定値は、フランジよりウェブの方が大きいです。
2.設問の記述は誤りです。
鋼材の基準強度が大きくなるほど、より大きな力に対して局部座屈を防止しなければならないので、幅厚比の制限値はきびしく(上限値が小さく)なります。
3.設問の通りです。
梁の横座屈を防止するための横補剛材は、強度だけではなく、十分な剛性を有する必要があります。
4.設問の通りです。
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02
幅厚比(=幅/厚)が小さいほど、局部座屈に対して強くなります。曲げモー
メントは主にフランジで負担されるるため、幅厚比の上限値はウェブより
も厳しく(小さく)なります。
2. 誤り
強度の高い部材は、局部座屈が起こりやすくなるため、幅厚比の上限値は
小さくなければいけません。よって設問の記述は誤りです。
3. 設問の通り
横補剛材には、十分な強度と必要剛性以上の剛性を確保する必要がありま
す。
4. 設問の通り
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03
2 誤。強度を高くすると幅厚比は小さくしなければならなりません。
よって、幅厚比の上限値は建築構造用圧延鋼材SN400Bより建築構造用圧延鋼材SN490Bのほうが小さくなります。
3 正。
4 正。
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