一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科4(構造) 問89
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科4(構造) 問89 (訂正依頼・報告はこちら)
土質及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 粘性土地盤において、土粒子の粒径は、粘土よりシルトのほうが大きい。
- 土の含水比(土粒子の質量に対する土中の水の質量の比)は、一般に、粘性土より砂質土のほうが大きい。
- 標準貫入試験のN値が10程度の地盤の場合、許容応力度は、一般に、砂質土地盤より粘性土地盤のほうが大きい。
- 砂質土地盤の許容応力度の算定に用いる支持力係数は、一般に、内部摩擦角が大きくなるほど大きくなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.設問の通りです。
土の粒径の大小関係は、礫>砂>シルト>粘土です。
2.設問の記述は誤りです。
土の含水比は細粒分含有率が大きくなるほど大きくなるので、細粒分含有率の大きい粘性土の方が砂質土より含水比は大きいです。
3.設問の通りです。
地盤の許容応力度は、標準貫入試験のN値が同じ場合、砂質土地盤より粘性土地盤の方が大きいです。
4.設問の通りです。
砂質土地盤の支持力係数は、地盤の内部摩擦角が大きくなるほど大きくなります。
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02
2 誤。土の含水比は水分量が多いほど大きくなり、粒径が小さい土ほど水分量が大きくなります。
よって、含水比は粘性土の方が砂質土より大きくなります。
3 正。N値が10程度の場合、砂質土地盤では軟弱な状態を表し、粘性土地盤では硬い状態を示します。
よって、許容応力度は粘性土地盤の方が大きくなります。
4 正。内部摩擦角とは土粒子同士の摩擦等による抵抗値です。
支持力係数は、内部摩擦角が大きくなるほど大きくなります。
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03
土粒子の粒径は、粘土>シルト>細砂の順に大きくなります。
2. 誤り
水分量が多いほど、含水比(=水の質量/土粒子の質量)が大きいので、
粘性土の方が砂質土より大きくなります。
3. 設問の通り
N値が10程度の場合、粘性土地盤では比較的硬い状態を表し、
砂質土地盤では軟弱な状態を表します。
4. 設問の通り
内部摩擦角が大きいほど支持力係数が大きくなります。
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