一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問103

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問題

一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄骨工事において、鉄骨溶接構造の400N及び490N級炭素鋼で板厚が60mmであったので、認定グレードMの鉄骨製作工場が選定されていることを確認した。
  • 鉄筋工事において、鉄筋の表面に発生した錆(さび)のうち、浮いていない赤錆(さび)程度のものについては、コンクリートとの付着を阻害することがないので、除去しなかった。
  • 防水工事において、アスファルトルーフィングの保管については、雨露や湿気の影響を受けにくい屋内の乾燥した場所に、たて積みとした。
  • 鉄骨工事における吹付けロックウールの耐火被覆の施工において、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンについては、施工後もそのまま存置した。

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この過去問の解説 (3件)

01

以下に解説します。

選択肢1. 鉄骨工事において、鉄骨溶接構造の400N及び490N級炭素鋼で板厚が60mmであったので、認定グレードMの鉄骨製作工場が選定されていることを確認した。

認定グレードMが誤りです。
建物規模によって鉄骨製作工場のグレード区分(低い順にJ,R,M,H,S)があります。


鋼材強度、板厚だけで見ると

・J:400N,16mmまで
・R:490N,25mmまで
・M:490N,40mmまで
・H:520N,60mmまで
・S:制限なし


したがって設問の条件だと認定グレードHの鉄骨製作工場である必要があります。

選択肢2. 鉄筋工事において、鉄筋の表面に発生した錆(さび)のうち、浮いていない赤錆(さび)程度のものについては、コンクリートとの付着を阻害することがないので、除去しなかった。

設問通りです
コンクリート以外でもすべり係数0.45以上の確保のために自然発錆を起こさせたりします。

選択肢3. 防水工事において、アスファルトルーフィングの保管については、雨露や湿気の影響を受けにくい屋内の乾燥した場所に、たて積みとした。

設問通りです
アスファルトルーフィングは、吸湿すると施工時に泡立ち接着不良となりやすいので屋内の乾燥した場所に、縦積みで保管します。

選択肢4. 鉄骨工事における吹付けロックウールの耐火被覆の施工において、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンについては、施工後もそのまま存置した。

設問通りです
確認ピンは、施工後もそのまま存置されますがロックウールの性能に問題はありません。

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02

1. 誤り
  鉄骨溶接構造の400N及び490N級炭素鋼で板厚が60mm以下の場合、認定
  グレードH以上の鉄骨製作工場でなければいけません。
  認定グレードMは板厚40mm以下の鋼材の場合です。

2. 設問の通り
  浮いていない赤錆程度であれば、除去の必要はありません。
  ※ただし、粉状に浮いているものは、コンクリートとの付着を阻害するの
  でワイヤブラシで取り除きます。

3. 設問の通り
  アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に、縦積みで保管しま
  す。
  ※ロール状の材料は、ロールカーペットを除き、縦積みで保管します。

4. 設問の通り
  確認ピンは、そのまま存置しておきます。
  (公共工事標準仕様書)

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03

正解は1です。

1.設問の記述は誤りです。

鉄骨溶接構造の400N及び490N級炭素鋼で板厚が60mm以下の場合、認定グレードH以上の鉄骨製作工場でなければなりません。認定グレードМの鉄骨製作工場の適用範囲は、鉄骨溶接構造の400Nおよび490N級炭素鋼で板厚40㎜以下の鋼材とします。

2.設問の通りです。

鉄筋表面の浮いていない赤さび程度のものは、コンクリートとの付着を阻害することがないので、無理にこれを落とす必要はありません。

3.設問の通りです。

ルーフィング類は、屋内の乾燥した場所に、たて積みにします。

4.設問の通りです。

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