一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問114
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問114 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 保有水平耐力計算を行わない鉄骨造において、柱脚を基礎に緊結するに当たり、露出形式柱脚としたので、鉄骨柱のベースプレートの厚さをアンカーボルトの径の1.3倍以上とした。
- 鉄骨造の柱脚部を基礎に緊結するために設置するアンカーボルトについては、特記がなかったので、二重ナット締めを行ってもボルトのねじが3山以上突出する高さで設置した。
- 完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、浸透探傷試験により行った。
- 溶融亜鉛めっき高力ボルト接合において、ナット回転法で行ったので、締付け完了後、ナットの回転量が不足しているものについては、所定の回転量まで追締めを行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
1.設問の通りです。
保有水平耐力計算を行わない鉄骨造において、露出形式柱脚とした場合は、鉄骨柱のベースプレートの厚さをアンカーボルトの径の1.3倍以上としたものでなければなりません。
2.設問の通りです。
アンカーボルト上部の余長は、特記のない場合、2重ナット締めを行ってもねじ山が外に3山以上出ることを標準とします。
3.設問の記述は誤りです。
完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査は、特記のない場合、超音波探傷試験によります。
4.設問の通りです。
ナットの回転量が不足しているボルトについては、所要のナット回転量まで追締めします。
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02
1:設問通りです
国交告1229号一号ホに即しております。
2:設問通りです
戻り止めとして二重ナットを用いる場合でも先端のねじが2重ナットの外に3山以上出るようにします。
3:浸透探傷試験が誤りです。
内部欠陥の検査は超音波探傷試験を行います。
浸透探傷試験は表面に開口した欠陥しか検出できせん。
4:設問通りです
溶融亜鉛メッキ高力ボルトの締め付けはナット回転法により1次締め、マーキング、本締めの3段階で行います。この時、1次締め後のナット回転量が120度±30度以内であれば合格とします。
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03
国交告1229号一号ホより、正しい記述です。
2. 設問の通り
特記がない場合、二重ナット及び座金を用い、ボルトのねじが3山以上出
るようにします。
3. 誤り
完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、超音波探傷検査で検査し
ます。
4. 設問の通り
ナット回転法による場合、ナット回転量が規定値±30度の範囲に満たない
ボルトは、所定の回転量まで追締めします。なお、回転量が許容範囲を超
えたものは取り替えます。
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