一級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科5(施工) 問117
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問題
一級建築士試験 平成30年(2018年) 学科5(施工) 問117 (訂正依頼・報告はこちら)
左官工事、石張り工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 型枠に塗装合板を用いたコンクリート壁下地へのモルタル塗りについては、下地とモルタルとの有効な付着性能を得るために、下地に高圧水洗処理を施すとともに、ポリマーセメントペーストを塗布し、乾燥しないうちに下塗りを行った。
- ビニル床シートを用いた床仕上げ工事における下地については、床コンクリートの直均し仕上げとするに当たり、コンクリートの仕上りの平坦さの標準値を、特記がなかったので、3mにつき7mm以下とした。
- 石張り工事における内壁空積工法において、下地ごしらえを「あと施工アンカー・横筋流し工法」で行うに当たり、あと施工アンカーに、おねじ形の締込み式アンカーを使用した。
- セメントモルタルによる陶磁器質タイル張り工事において、屋内の吹抜け部分の壁タイル張り仕上げ面については、モルタルが硬化した後、工事施工者の自主検査で、打診用ハンマーにより全面の1/2程度について打診を行っていることを確認した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
タイル直張りのコンクリート表面は剥離防止のための清掃及び目荒らしを行います。
2:設問通りです
コンクリートが仕上げ面となる場合は、平滑さ・平坦さが求められるので3mにつき7mm以下の平坦さと決められております。
3:設問通りです
内壁空積工法を含む外壁乾式工法では後施工アンカーを用います。
その際のアンカーはおねじ形(締込み式)の金属系アンカーが望ましいとされています。
4:全面の1/2程度、が誤りです。
打診について施工後2週間以上経過した時点でタイルの全面行う必要があります。
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02
正解は4です。
1.設問の通りです。
型枠に塗装合板を用いたコンクリート下地は、平滑すぎるのでモルタルとの付着性能が得られにくいのでポリマーセメントペーストを塗布し、モルタル塗りを行います。高圧水洗処理を施すと接着性の阻害要因を除去するとともに、コンクリート表面を粗面化してモルタルの接着面積を増加したり投びょう効果を向上させたりが期待できます。
2.設問の通りです。
コンクリートの仕上がりの平たんさの基準値は、コンクリートが見え掛かりとなる場合、または仕上げ厚さがきわめて薄い場合、その他良好な表面状態が必要な場合、3mにつき7㎜以下とします。
3.設問の通りです。
4.設問の記述は誤りです。
屋外、屋内の吹付け部分などの壁タイル張り仕上げ面は、施工後2週間以上経過した時点で全面にわたりタイル用テストハンマーを用いて打音調査を行います。
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03
ポリマーセメントペーストは、接着材や下地として用いられるもので、
塗布後は乾燥しないうちに、後続の施工を行います。
2. 設問の通り
コンクリートが見え掛りとなる場合、または仕上げ厚が薄い場合、コンク
リートの仕上りの平たんさは3mにつき7㎜以下とします。
仕上例:
[柱・梁・壁]…打放しコンクリート/塗装仕上げ/壁紙張り/陶磁器質タイル張り
(接着材)
[床]…合成樹脂塗床/ビニル系床材張り/フリーアクセスフロア
(公共建築工事標準仕様書)
3. 設問の通り
4. 誤り
屋内の吹抜け部分及び屋外のタイル張り等は、モルタル及び接着剤の硬化
後、[全面]にわたり打診を行います。よって設問の記述は誤りです。
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