一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問1
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
建築及び都市の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ソシオペタルは、複数の人間が集まったときに、異なる方向に身体を向けて他人同士でいようとするような位置関係をいう。
- ユニバーサルデザインは、全ての人を対象としたものであり、障がいの有無、年齢や体型の違い、身体機能の差等に関係なく、可能な限り誰もが利用できるデザインをいう。
- パッシブデザインは、建築物自体の配置・形状、窓の大きさ等を工夫することにより、建築物内外に生じる熱や空気や光等の流れを制御し、暖房・冷房・照明効果等を積極的に得る手法をいう。
- スマートシティは、広義では、都市が抱える諸課題に対して、情報通信技術等を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体の最適化が図られる持続可能な都市又は地区をいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.設問の記述はソシオフーガルの説明です。
2人の人間の位置関係において、コミュニケーションをとる配置をソシオペタルといい、相手を否定する配置をソシオフーガルといいます。
ペタッとくっついていれば、ソシオペタル。くっついていなければ、ソシオフーガルと覚えます。
2.ユニバーサルデザインは建築家ロン・メイスによって定義されました。誰でも利用できる製品、建物、環境をデザインすることです。
3.自然エネルギーを活用する建築手法は2つあります。
①パッシブデザイン:建物自体のデザインにより、自然エネルギーを得る手法です。
②アクティブデザイン:設備によって自然エネルギーを得る手法です。
4.IoT(Internet of Things(物体に通信機能をもたせる))の技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のことです。
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02
1:設問はソシオフーガルの説明になってます。
精神科医のオズモンドが提唱した言葉です。
二人の人間の位置関係においてコミュニケーションをとる配置(対面型)をソシオペタルとし、相手を拒否する配置(離反型)をソシオフーガルとしました。
2:設問通りです。建築家ロン・メイスによって「多くの人々が特別に訓練を受けたり特別な機器を使わなくても利用できる製品、建物、環境をデザインすること」と定義された言葉です。
3:設問通りです。この設計手法に基づいてパッシブヒーティングの原則やパッシブクーリングの原則というものがあります。
4:設問通りです。IoT(Internet of Things)、AIやビックデータの活用によって、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のことを指します。
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03
この問題は、建築計画や都市計画における用語に関する問題です。
特に「ユニバーサルデザイン」「パッシブデザイン」「アクティブデザイン」に関する問題が狙われます。
用語の意味をしっかり理解しましょう。
誤りです。
ソシオペタルとは、複数の人間が集まった時にコミュニケーションをとる位置関係をいいます。
設問のような位置関係は「ソシオフーガル」といいます。
正しいです。
ユニバーサルデザインとは、障害の有無、年齢や体型の違い、身体機能の差等に関係なく、誰もが利用できる製品、建物、環境を計画することです。
建築家ロン・メイスによって定義されました。
正しいです。
パッシブデザインとは、建築物自体の計画を工夫することによって、建築物内外に生じる熱や空気や光等の流れを制御し、暖房・冷房・照明効果等を積極的に得る手法です。
正しいです。
スマートシティとは、情報通信技術等を活用し、都市が抱える課題に対してマネジメントが行われ、全体的な最適化が図られる持続可能な都市または地区をいいます。
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