一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問2
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
神社建築に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、柱は全て掘立て柱で、2本の棟持柱をもつ、神明造りの例である。
- 出雲大社本殿(島根県)は、桁行2間、梁間2間の平面をもち、正面の片方の柱間を入口とした左右非対称の形式をもつ、大社造りの例である。
- 賀茂別雷(かもわけいかづち)神社本殿・権殿(京都府)は、切妻造り、平入りの形式をもち、前面の屋根を延長して向拝を設けた、流造りの例である。
- 春日大社本殿(奈良県)は、本殿と拝殿との間を石の間でつないだ、権現造りの例である。
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この過去問の解説 (3件)
01
神社建築に関する問題です。
設問通りです。
神明造りとは、切妻屋根の棟の上に棟と直行する円形断面の堅魚木が並び、棟の両端に斜めに突き出した千木がある建築様式です。
設問通りです。
大社造りは、神明造と並ぶ最古の神社建築様式でありますが、大きな違いとしては神明造が平側に入り口があるのに対して、大社造は切妻側に入り口があります。
設問通りです。
流れ造は、切妻造の屋根に反りがついており、その流れがそのまま延長されて前面の庇のような向拝(こうはい)の屋根であり、全国で最も多く分布している神社の形式です。
設問は日光東照宮社殿(栃木県)の説明となっており、誤りです。
春日大社本殿(奈良県)は、本殿が切妻造、妻入り、丹塗りとし正面柱間は1間のものが多く土台を設けている春日造となっております。
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02
1.伊勢神宮内宮正殿は神明造です。神明造は切妻造、平入りが特徴です。伊勢神宮内宮正殿は式年遷宮(しきねんせんぐう)が一定の年月ごとに行われています。式年遷宮とは新しく社殿を造替し神体を移すことです。
2.出雲大社本殿は大社造です。大社造は切妻造、妻入が特徴です。
3.賀茂別雷神社は流造です。流造は切妻造、切妻の屋根が反って延びているのが特徴です。
4.設問の記述は日光東照宮の説明です。
春日大社本殿は春日造です。春日造は切妻造、妻入が特徴です。
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03
この問題は、神社建築に関する問題です。
建物ごとに造りの特徴や部材名称をしっかり覚えましょう。
正しいです。
伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、神明造りの代表例です。
柱は全て掘立て柱で、2本の棟持柱をもっています。
正しいです。
出雲大社本殿(島根県)は、大社造りの代表例です。
平面は桁行2間、梁間2間の正方形に近い形であり、正面の片方の柱間を入口とした左右非対称の形式をもっています。
正しいです。
賀茂別雷神社(京都府)は、流造りの代表例です。
入口は平入りで、切妻の屋根に反りが付いており、全面の屋根を延長して庇のような向拝を設けています。
誤りです。
春日大社(奈良県)は、春日造りの代表例です。
入口は妻入りで切妻の屋根に千木と堅魚木をもっています。
設問は「日光東照宮(栃木県)」の説明文です。
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