一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問9
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者、障害者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。
- 公民館の便所において、車椅子使用者用便房における便器洗浄ボタンは、ペーパーホルダーの直上に設置した。
- 博物館の便所の計画において、乳幼児用おむつ交換台等の乳幼児連れ利用者に配慮した設備は、利用者の分散を図る観点から多機能便房に設けることは避け、男性用及び女性用の便所内にそれぞれ設けた。
- ホテルのエレベーターにおいて、エレベーターの籠(かご)内の階数ボタン等の点字表示は、ボタンが縦配列であったので、それぞれのボタンの右側に設けた。
- 庁舎の避難設備・施設の計画において、利用者が安全に救助を待つための一時待避スペースを階段室内に設け、待避した際に助けを求めたり状況を伝えたりするためのインターホンを設置した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問の条件でよいです。
ペーパーホルダーや便器洗浄などのボタンは、床から80cm~110cm程度にあるのが望ましいです。
2:設問の条件でよいです。
ユニバーサルデザインに即した設計です。
3:点字表示を右側に設けるのが誤りです。
エレベーターだけではなく、点字表示は操作ボタンや文字が複数並んだ場合の誤認を防ぐため、操作ボタンや文字の左側もしくは上側に表示するように定められています。
4:設問の条件でよいです。
階段室を含めた避難設備、施設は高齢者、障碍者などの非難に十分検討することが求められております。車いす使用者は階段を利用して非難することが難しいため、安全に救助を待つための一時避難スペースを設けることが望ましいです。
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02
1.設問は正しいです。視覚障がい者の利用に配慮して、便器洗浄ボタン、ペーパーホルダー、緊急通報ボタン等の位置をまとめるとよいです。
2.設問の記述は利便性を考慮してあり、よい設計です。
3.設問の記述は点字表示位置が間違っています。
操作ボタンの点字の表示位置は、操作ボタンの位置の左側、又は上側に表示するように定められています。
4.設問は正しいです。インターホン取付けの他に、車いす使用者が待避するのに十分なスペースを避難動線の妨げとならない位置に設ける、有効幅850㎜を確保するなどの条件があります。
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03
この問題は、高齢者、障害者等の利用に配慮した建築物の計画に関する問題です。
「誰もが使いやすくなるような計画とは」いう視点で学習しましょう。
正しいです。
車椅子利用者がトイレを利用する場合、ペーパーホルダーの直上に便器洗浄ボタン設けると見つけやすく、使い勝手がよくなります。
正しいです。
おむつ交換台等を多機能便房に設けることにより、多機能便房に利用者が集中してしまいます。
そのため、近年は男性用、女性用の便所内におむつ交換台等を設け、適切に分散配置することが重要となっています。
誤りです。
ホテルのエレベーターにおいて、籠内の階数ボタン等の点字表示は、ボタンが縦配列の場合、それぞれのボタンの左側に設けることが望ましいです。
正しいです。
公共施設の避難計画について、利用者が安全に救助を待つための一時待避スペースは、避難動線の妨げにならないように階段室内に設け、かつ、助けを求めたり状況を伝えたりするためのインターホンを設置することが望ましいです。
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