一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問10

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

都市の再生、まちづくり等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • インナーシティ問題は、都市の中心とその周辺の市街地における人口の減少と産業の衰退、地域の荒廃等のことである。
  • ブラウンフィールドは、土壌汚染の存在、あるいはその懸念から、本来、その土地が有する潜在的な価値よりも著しく低い利用あるいは未利用となった土地をいう。
  • 二地域居住は、都市住民が農山漁村等の地域にも同時に生活拠点をもつこと等をいう。
  • パークアンドライドシステムは、中心市街地をバリアフリー化して車椅子や電動スクーター等を貸し出し、歩行困難者の外出の機会の拡大だけでなく、市街地の活性化を促す仕組みの一つである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.インナーシティ問題とは、人口減少、高齢化、購買力の低下、建造物の老朽化など、市街地の衰退現象や環境悪化などを総称していいます。

2.ブラウンフィールドとは、土壌汚染が原因となって、売却や再利用ができずに放置されている土地のことです。

3.二地域居住とは、都会で生活している人が、週末などに田舎にある家で生活することです。

4.設問の記述はタウンモビリティの記述になっています。パークアンドライドシステムとは、郊外の駅等に設置された駐車場を利用し、都心部までの移動を公共交通機関を利用することで、都心部へ流入する車の交通量を抑制する仕組みです。

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02

正解は4です。

1:設問通りです。
元々は単に都市の中心部を意味する言葉でしたが、都心周辺部の低所得者居住地域のスラム化が進行する状態を「インナーシティ現象」「インナーシティ問題」と呼ぶようになりました。

2:設問通りです。
土壌汚染が原因となって、売却や再利用ができずに放置されている土地のことです。
工場跡地に多く見られます。

3:設問通りです。
セカンドハウスとして、二地域にわたり就労する、定期的・反復的に滞在する等様々なライフスタイルを実現させることができます。

4:タウンモビリティの説明が記載してあるので誤りです。
パークアンドライドシステムは郊外の駐車場を使い、都心部までの移動を公共交通機関を利用することによって、中心市街地に流入する車の交通量を減らす仕組みです。

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03

この問題は、都市の再生、まちづくり等に関する問題です。

用語の意味と特徴をしっかり理解するようにしましょう。

選択肢1. インナーシティ問題は、都市の中心とその周辺の市街地における人口の減少と産業の衰退、地域の荒廃等のことである。

正しいです。

インナーシティとは、大都市の中心部に位置し、住宅、商店、工場などが混在する低所得地域のことです。

インナーシティ問題とは、大都市の中心部や周辺領域の居住環境や都市機能が悪化し、衰退していく現象のことです。

選択肢2. ブラウンフィールドは、土壌汚染の存在、あるいはその懸念から、本来、その土地が有する潜在的な価値よりも著しく低い利用あるいは未利用となった土地をいう。

正しいです。

ブラウンフィールドとは、土壌汚染の存在、またはその懸念から、再利用されなくなった土地のことをいいます。

選択肢3. 二地域居住は、都市住民が農山漁村等の地域にも同時に生活拠点をもつこと等をいう。

正しいです。

二地域居住とは、都市部と地方部に2つの拠点を持ち、二地域に生活拠点をもつ新しいライフスタイルのことです。

選択肢4. パークアンドライドシステムは、中心市街地をバリアフリー化して車椅子や電動スクーター等を貸し出し、歩行困難者の外出の機会の拡大だけでなく、市街地の活性化を促す仕組みの一つである。

誤りです。

パークアンドライドシステムとは、自動車を市郊外の駐車場に止めて、そこから公共交通機関を利用し、目的地まで移動する方法であり、都市部の交通混雑を緩和するために有効な手法です。

設問は「タウンモビリティ」の説明文です。

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