一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問11
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
都市の再生に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ハイライン(ニューヨーク)は、廃線になった貨物専用の高架線跡を再利用し、緑豊かな展望公園へと再生させたものである。
- ドックランズ再開発計画(ロンドン)は、大規模な区画の整理によって街区を撤去し、中央部を遊歩道とする広場をつくり出したプロジェクトである。
- ポツダム広場再開発計画(ベルリン)は、第二次世界大戦とその後の東西分断により長年更地であった敷地に、複合機能をもたせたプロジェクトである。
- 門司港レトロ地区(北九州市)は、門司港周辺の歴史的建造物群と関門海峡や門司港の景観を活かした街並みが形成されている地区である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1.ハイラインは廃線になった高架貨物線の跡地を再利用した遊歩道のような空中公園です。
2.設問の記述はラバル遊歩道の記述になっています。ドックランズ再開発計画は、港湾機能の低下によって衰退したテムズ川沿いの旧港湾地区に複合機能をもたせたプロジェクトです。
「ドック」とはロンドン港の港湾荷役用の水面のことです。
3.ポツダム広場再開発は、1989年ベルリンの壁の崩壊以降に開発が始まりました。オフィス、劇場、映画館等の文化施設、集合住宅、ホテル等が複合的に開発されています。
4.門司港レトロ地区は、かつての活気ある都市を再生する為、門司港駅を始めとする重要文化財の整備、旧門司税関の保存改修、門司港ホテル、ブルーウィングもじなどが新設されました。
参考になった数19
この解説の修正を提案する
02
1:設問通りです。
鉄道跡地から2009年に公園として再開発され、現在でもニューヨークの観光地として有名です。
2:ラバル遊歩道(バルセロナ)の説明であり、誤りです。
ドッグランズ再開発計画は、港湾機能の低下によって衰退したテムズ川沿いの旧港湾地区に複合機能をもたせたプロジェクトです。
3:設問通りです。
ポツダム広場のそばには、ハンス・シャロウンが設計したベルリン・フィルハーモニーやミース・ファン・デル・ローエが設計した新ナショナルギャラリーなどの近代建築物が並んでいます。
4:設問通りです。
戦後の門司港の衰退を踏まえ、歴史的建造物の保存活用や親水性の高いウォーターフロント等の整備や観光施設や駐車場の整備などに取り組むなど魅力ある観光地づくりが進められています。
参考になった数10
この解説の修正を提案する
03
この問題は、都市の再生に関する計画の問題です。
代表的な都市計画やまちづくりの特徴をしっかり学習しましょう。
正しいです。
ハイライン(ニューヨーク)は、廃線になった貨物専用の高架線跡地を再利用した遊歩道のような空中公園です。
NPO法人フレンズ・オブ・ザ・ハイラインの活動によって公園に転用されました。
誤りです。
ドッグランズ再開発計画(ロンドン)は、船舶の荷受け作業等を行うドックや倉庫などの機能が低下し衰退してしまったテムズ川流域の再生プロジェクトです。
設問は、「ラバル遊歩道」の説明文です。
正しいです。
ポツダム広場再開発(ベルリン)は、ベルリンの壁崩壊以降、ポツダム広場周辺に文化施設や集合施設、ホテル等が複合的に開発された大規模プロジェクトです。
正しいです。
門司港レトロ地区(北九州市)は、歴史的建造物群の景観を活かして街並みが整備された地区です。
重要文化財の整備や、旧門司港税関の保存改修等、歴史的建造物に関する様々な事業計画が行われています。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問10)へ
令和元年(2019年)問題一覧
次の問題(問12)へ