一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問12
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
ニュータウン及び集合住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ネクサスワールドのレム棟・コールハース棟(福岡県)は、各住戸に採光と通風を確保するためのプライベートな中庭が設けられた計画である。
- 基町高層アパート(広島県)は、偶数階に通路をもつ住棟を「く」の字型に連結させた計画である。
- 千里ニュータウン(大阪府)は、近隣住区の単位にはとらわれず、将来のワンセンター方式への移行等が意図された計画である。
- 港北ニュータウン(神奈川県)は、公園、保存緑地と緑道、歩行者専用道路とを結ぶネットワークをもつ計画である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです。
ネクサスワールド香椎とは、建築家磯崎新や他に国内外の6人の建築家が計画をした分譲の集合住宅群です。
レム棟・コールハース棟とは、住戸がメゾネットとトリプレットとなっており、それぞれ専用の吹き抜けとライトコートを持ち、そこから通風や採光を確保しています。
2:設問通りです。
広島市基町団地は、戦災者用の応急的に作られた木造公営団地の老朽化や過密化が進んでいたため再開発を目的として建設された、高層高密度団地です。
3:設問は高蔵寺ニュータウンの説明となっているので、誤りです。
千里ニュータウンは、近隣住区が厳密に適用されておりクルドサック街路等を用いた歩車分離を行った日本で最初の大規模なニュータウンです。
4:設問通りです。
港北ニュータウンとは区画整理事業として、地元、横浜市、住宅・都市整備公団が協力して建設を進めたニュータウンで、都市全体はグリーンマトリックスと呼ばれる大きな骨格を中心に組み立てられています。
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02
1.ネクサスワールドのレム棟・コールハース棟(福岡県)の2棟は、3階建てでメゾネットとトリプレットを持つ接地型の集合住宅です。各戸に専用の吹き抜けとライトウェルが設けてあり、通風・採光を確保されています。
2.広島市基町団地(広島県)は高層高密度団地です。基町高層アパートの平面は「くの字」です。通形式はスキップフロア型で、偶数階がEV停止階、奇数階は、偶数階から階段でアプローチします。
3.設問の記述は高蔵寺ニュータウンの記述です。
千里ニュータウンは日本で最初の大規模なニュータウンです。近隣住区理論が適用されていてます。クルドサック街路があり、歩車分離されています。
4.港北ニュータウン(神奈川県)は区画整理事業として、地元、横浜市、住宅・都市整備公団が協力して進めた、ニュータウンです。公園、保存緑地と緑道、歩行者道路などをネットワークのように結びつけたシステムをグリーンマトリックスといいます。
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03
この問題は、ニュータウン及び集合住宅の建築作品に関する問題です。集合住宅に関する建築作品は数多くあり、それぞれ異なる特徴を有しています。繰り返し学習し、特徴としっかり覚えましょう。
正しいです。
ネクサスワールド香椎(福岡県)のレム棟、コールハース棟は、三階建ての接地型集合住宅です。
内部の各住戸に専用の中庭を設けることで、通風・採光を確保しています。
正しいです。
基町高層アパート(広島県)は、広島の中心地区や中央公園に隣接する高層高密度の団地です。
偶数階に通路をもつ住棟を「く」の字型に連結させた計画が特徴的です。
誤りです。
千里ニュータウン(大阪府)は、近隣住区理論が厳密に適用された日本で最初の大規模なニュータウンです。
設問は、高蔵寺ニュータウンの説明文です。
正しいです。
港北ニュータウン(神奈川県)は、区画整備事業として建設を進めてきたニュータウンです。
都市全体が、公園や公的な緑を含む保存緑地、歩行者道路、緑道等をネットワークのように結びつけたグリーンマトリックスと呼ばれるシステムで組み立てられています。
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