一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(計画) 問17
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(計画) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
美術館(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)は、敷地の北側と南側に通抜けが可能なエントランスホールがあり、中庭と連続する空間となっている。
- ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)は、赤砂岩の外壁をもつ基壇部があり、その基壇部の上にピラミッド型のトップライト等が配置されている。
- フォートワース現代美術館(安藤忠雄)は、平行に並べられた長方形の室によって展示室が構成され、その展示室には日差しへの配慮から深い庇が掛けられている。
- アスペン美術館(坂茂)は、建築物の中央部にアトリウムがあり、アトリウムに面した螺旋(らせん)状のスロープによって、最上階から地上階まで連続した空間となるように計画されている。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1:設問通りです。
ニューヨーク近代美術館は、The Museum of Modern Artを略してMoMAと呼ばれています。国際建築コンペにて谷口吉生の設計案が採用され、2004に再オープンとなってからは、ニューヨークの代表的な近代美術館となっています。
2:設問通りです。
ロサンゼルス現代美術館は、The Museum of Contemporary Artを略してMOCAと呼ばれています。1986年に磯崎新設計のもと、ダウンタウンの再開発事業として建設された美術館です。
3:設問通りです。
フォートワース現代美術館は、1997年国際建築コンペにて安藤忠雄の設計案が採用され2002年に竣工されています。おなじみのコンクリート造とガラスによる空間設計となっています。
4:設問はグッゲンハイム美術館(フランク・ロイド・ライト)の説明となっているので、誤りです。アスペン美術館は格子状に編んだ木製のスクリーンとガラスカーテンウォールに囲まれた大階段、木製の屋根架構をもつ建築物です。
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02
正解は4です。
1.設問の通りです。
ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)はThe Museum of Modern Artの頭文字をとってMoMAと呼ばれています。ガラス張りのファサードとエントランスホールと中庭の連続性が特徴的です。
2.設問の通りです。
ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)はThe Museum of Contemporary Artの頭文字をとってMoCAと呼ばれています。赤色砂岩の外観とピラミッド型のトップライトが特徴的です。
3.設問の通りです。
フォートワース現代美術館(安藤忠雄)は1997年に行われた指名形式の国際設計競技により建築家が決められました。水庭とY字の柱により支持された庇が特徴的です。
4.設問の記述はグッゲンハイム美術館(フランク・ロイド・ライト)の説明になっています。
アスペン美術館(坂茂)は合成樹脂加工の木材で作られた格子状の外観とガラスカーテンウォールが特徴的です。
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03
この問題は、美術館の建築作品に関する問題です。
見慣れない建築作品が出題されているため、しっかり復習しておきましょう。
正しいです。
ニューヨーク近代美術館(谷口吉生)は、天井の吹抜け空間が特徴的な建築物です。
エントランスホールが通り抜けでき、中庭と連続する空間構成となっています。
正しいです。
ロサンゼルス現代美術館(磯崎新)は、赤砂岩の外壁とピラミッド型のトップライトが特徴的な低層建築物です。
トップライトは、ギャラリーに自然光を利用することに配慮し、配置されています。
正しいです。
フォートワース現代美術館(安藤忠雄)は、庇を支持するY字型の柱を特徴とする外観を持ち、長い庇は展示室への日差しに配慮した設計となっています。
また、長方形の室である展示室は、平行に並べられ、人口池に面する平面構成となっています。
誤りです。
アスペン美術館(坂茂)は、格子状に編み込まれた木製の突板が特徴的なファサードを持つ建築物です。
設問は、ニューヨークのグッゲンハイム美術館の説明文です。
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