一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科2(環境・設備) 問21

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1:設問通りです。
もともと騒音レベルとは、騒音の計測の際に低周波の音は聞こえにくいといった人間の特性(聴覚)を反映させるための補正値(A特性)を用いて測定した値(A特性音圧レベル)をそのまま用いる評価尺度です。聴感補正とは、A特性のことを指します。

2:明暗の説明が間違いです。
正しくは暗所視(低照度の場所)では、赤が暗く青が明るく見える現象です。

3:設問通りです。
空気齢が小さいほどその部分の空気の新鮮度は高くなり、換気効率が高いと言えます。

4:設問通りです。
作用温度は、効果温度とも言い人体周辺の放射熱源と気温、気流が人体に与える影響を評価するものです。

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02

この問題は、環境工学における用語の問題です。

環境工学のどの分野でも多数の用語を覚えなければなりません。繰り返し学習して、用語の意味と理解を深めていきましょう。

選択肢1. 等価騒音レベルは、聴感補正された音圧レベルのエネルギー平均値であり、一般に、変動する騒音の評価に用いられる。

正しいです。

等価騒音レベルとは、騒音レベル(聴感補正された音圧レベル)をエネルギーに換算し観測した平均値であり、変動する騒音の評価に用いられます。

選択肢2. プルキンエ現象は、視感度の相違によって、明所視に比べ暗所視において、赤が明るく、青が暗く見える現象である。

誤りです。

プルキンエ現象とは、視感度の相違によって明所視に比べて暗所視では、青色を明るく、赤色を暗く感じる現象のことです。

選択肢3. 空気齢は、流入口から室内に入った所定量の空気が、室内のある地点に到達するまでに経過する平均時間である。

正しいです。

空気齢とは、流入口から室内に入った空気が室内のある地点に到達するまでの平均時間であり、室内の各地点における空気の新鮮度を示すことができます。

選択肢4. 作用温度(OT)は、一般に、発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられ、空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表される。

正しいです。

作用温度とは、室温(空気温度)とMRT(平均放射温度)の平均値で表され、主に発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられます。

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03

正解は2です。

1.設問の通りです。
等価騒音レベル(聴感補正された音圧レベル)の観測時間内におけるエネルギーの平均値を求めて、それをdBに換算したものです。

2.設問の記述は間違っています。
プルキンエ現象は、明るい所では緑、黄色が明るく感じ、暗い所では、青、青緑色が明るく感じる現象をいいます。

3.設問の通りです。
空気齢とは、建物に入った取り入れ外気が、室内のある地点まで到達するのに要する平均時間です。空気齢が小さいほど、空気は新鮮で、換気効率が高いです。

4.設問の通りです。
作用温度は効果温度ともいい、人体周辺の放射熱源と気温、気流が人体に与える影響のを評価するものです。主に発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられます。

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