一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科2(環境・設備) 問22
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科2(環境・設備) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
容積が100m3の室において、室内の水蒸気発生量が0.6kg/h、換気回数が1.0回/hのとき、十分に時間が経過した後の室内空気の重量絶対湿度として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、室内の水蒸気は室全体に一様に拡散するものとし、外気の重量絶対湿度を0.010kg/kg(DA)、空気の密度を1.2kg/m3とする。なお、乾燥空気1kgを1kg(DA)と表す。
- 0.005kg/kg( DA )
- 0.010kg/kg( DA )
- 0.015kg/kg( DA )
- 0.020kg/kg( DA )
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この過去問の解説 (3件)
01
排湿のための必要換気量について以下の公式があります。
Q=W/ρ(Xi-Xo)[m³/H]
Q:必要換気量[kg/h]
W:水蒸気の発生量[kg/h]
ρ:空気密度(≒1.2)[kg/m³]
Xi:室内の重量絶対湿度[kg/kg(DA)]
Xo:外気の重量絶対湿度[kg/kg(DA)]
今回はXiが聞かれているので他の値を求めていきます。換気を一回行ったとすると
Q=100x1.0=100[kg/h]
W=0.6[kg/h]
ρ=1.2[kg/m³]
Xo=0.010[kg/kg(DA)]
これを上記の式に代入して
100=0.6/1.2(Xi-0.010)
この方程式を解くと
Xi=0.015[kg/kg(DA)]
を求めることができます。
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02
排湿のための必要換気量の公式を使用します。
公式:Q〔㎥/h〕=W/ρ(X₁ーX₀)
Q:必要換気量〔㎥/h〕
W:水蒸気の発生量〔㎏/h〕
Xi:室内の重量絶対湿度の許容値〔㎏/㎏(DA)〕
Xо:外気の重量絶対湿度〔㎏/㎏(DA)〕
ρ:空気密度≒1.2〔㎏/㎥〕
※DAは乾燥空気(ドライエアー)です。
問われているのは、Xiなので
100/1=0.6/1.2(Xiー0.01)
となります。
計算して0.015kg/kg( DA )です。
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03
この問題は、ある条件の室における室内空気の重量絶対湿度を求める計算問題です。
水蒸気発生量に対する排湿のための換気量を求める公式をしっかり覚えることがポイントです。
室内の水蒸気発生量に対する排湿のための換気量Q [㎥/h]は、
Q = W / ρ(xi – xo) [㎥/h]
にて求められます。
W:水蒸気の発生量 [kg/h]
ρ:空気密度(≒1.2) [kg/㎥]
xi:室内の重量絶対湿度 [kg/kg(DA)]
xo:外気の重量絶対湿度[kg/kg(DA)]
よって、室内の重量絶対湿度は、
xi = W /ρQ + xo [kg/kg(DA)] にて求めます。
xi = 0.6 / (1.2 × Q) + 0.01 = 0.5 / Q + 0.01
ここで、換気量Qは、
Q [㎥/h] = 室容積V [㎥] × 換気回数N [回/h] で求められるため、
Q = 100 × 1 = 100 [㎥/h]
よって、室内の重量絶対湿度は、
xi = 0.5 / Q + 0.01
= 0.5 / 100 + 0.01
= 0.005 + 0.01
= 0.015 [kg/kg(DA)]
となります。
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