一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科5(施工) 問106
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問題
一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科5(施工) 問106 (訂正依頼・報告はこちら)
土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ソイルセメント壁の心材としての形鋼に新品材を用いたので、心材の許容応力度については、短期許容応力度の値を採用した。
- 総掘りにおける根切り底において、地盤の状態については土質試料等を参考に目視により確認し、レベルチェックについては4mごとに1点を目安として行った。
- 埋戻しに当たり、埋戻し土が透水性の悪い山砂であったので、ローラー及びランマーによりまき出し厚さ50cmごとに締め固めた。
- 地下水処理におけるディープウェルの運転の停止については、「地下水の上昇による構造体の浮上りがないこと」、「地下外壁が自然地下水位よりも高く構築されていること」等を確認したうえで行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
山留壁、腹起し、切ばりなどの鋼材の許容応力度は長期許容応力度と短期許容応力度の平均以下の値としますが山留めは仮設構造物に当たるので許容応力度に1.5倍(土木)の割増を行います。
その値以下の数値をとればよいので短期許容応力度の数値をとっても良いです。
2:設問通りです
建築工事監理指針上巻(H28)p.143より
根切り底のレベルチェックはつぼ掘りは周囲4点と中央1点、布掘りは2~3mごとに1点、総掘りは4mごとに1点を目安に行います。
3:50cmごとが誤りです。
埋戻しを行う場合、土質に関係なく30cmごとに締固めを行います。
4:設問通りです
建築工事監理指針上巻(H28)p.152より
ディープウェルの運転を停止する際には、地下水位の上昇により建物、地下構造物などの浮き上がりによる破壊、損傷等を起こさないように排水停止時期について十分に検討します。
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02
2.正しい記述です。
3.まき出し厚さは30cm程度ごとに締固めます。
4.正しい記述です。
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03
土工事及び山留め工事に関する問題です。
土工事は土の性質や数値、山留め工事は工法の種類や特徴を主に覚えるよう学習しましょう。
正しいです。
山留めに用いる材料(再使用材)の許容応力度は、長期と短期の平均値としますが、新品材を用いた場合は短期許容応力度の値を採用することできます。
正しいです。
根切り底の地盤の状態については土質資料等を目視で確認する方法で行い、レベルチェックについては総堀りの場合、4mごとに1点を目安に実施することが望ましいです。
誤りです。
埋め戻しにあたり透水性の悪い山砂の場合は、まき出し厚さ30cmごとにローラーやランマー等で締め固める必要があります。
正しいです。
地下水処理の停止は、地下水の要因により構造体の浮き上りがないこと、また、地下外壁が自然水位よりも高い位置に施行されていること等を確認した上で行う必要があります。
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