一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科5(施工) 問107

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科5(施工) 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 液状化のおそれのある地盤の地盤改良工事については、地盤内に締め固められた砂杭が形成されるサンドコンパクションパイル工法を採用した。
  • 場所打ちコンクリート杭工事の鉄筋籠(かご)の組立てにおいて、補強リングについては、主筋に断面欠損を生じないように注意して、堅固に溶接した。
  • セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、建込み後の杭については、保持治具を用いて杭心に合わせて保持し、3日間養生を行った。
  • プレストレストコンクリート杭工事の杭頭処理において、ダイヤモンドカッター方式で杭頭を切断するに当たり、補強する範囲を当該切断面から350mm程度とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1:設問通りです
液状化の恐れがある地盤には土の締固め、固化、置換を行います。その1つの手法に液状化現象がおきやすい砂質土などで適用される、地盤内に砂の締固め杭を造成し、周辺の地盤を締固めて安定化させるサンドコンパクションパイル工法があります。

2:設問通りです
鉄筋籠(かご)の組立てについてはほかにも原則として鉄線での拘束を行うこと、ただし帯筋の継ぎ手は片面10d以上のフレアーグルーブ溶接をすること、等の注意点があります。

3:3日間養生が誤りです。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭は建込後の養生期間は7日間です。

4:設問通りです
杭頭の切断面から350㎜程度はプレストレスが減少しているので、プレストレストコンクリート杭を切断した場合は補強を行います。

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02

この問題は基礎工事に関する問題です。

工法の種類や特徴をしっかり理解することがポイントとなります。

選択肢1. 液状化のおそれのある地盤の地盤改良工事については、地盤内に締め固められた砂杭が形成されるサンドコンパクションパイル工法を採用した。

正しいです。

サンドコンパクションパイル工法とは鉛直振動を利用して、地盤内に砂杭を造成する工法です。

ゆるい砂質地盤や粘性土地盤で使用され、液状化防止対策としての実績も多くある工法です。

選択肢2. 場所打ちコンクリート杭工事の鉄筋籠(かご)の組立てにおいて、補強リングについては、主筋に断面欠損を生じないように注意して、堅固に溶接した。

正しいです。

場所打ちコンクリート杭の補強リングは主筋に堅固に溶接する必要がありますが、主筋の断面欠損に注意が必要です。

選択肢3. セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、建込み後の杭については、保持治具を用いて杭心に合わせて保持し、3日間養生を行った。

誤りです。

センメントミルク工法による既成コンクリート杭工事において、建込み後の杭については7日間程度の養生が必要です。

選択肢4. プレストレストコンクリート杭工事の杭頭処理において、ダイヤモンドカッター方式で杭頭を切断するに当たり、補強する範囲を当該切断面から350mm程度とした。

正しいです。

プレストレストコンクリート杭の頭部をダイヤモンドカッター方式にて切断した場合、切断面から350mm程度までプレストレストが減少している恐れがあるため、補強が必要です。

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03

1.正しい記述です。

2.正しい記述です。

3.杭芯に合わせて保持し、7日程度養生を行います。

4.正しい記述です。

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