一級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科5(施工) 問119

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問題

一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科5(施工) 問119 (訂正依頼・報告はこちら)

内外装工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • コンクリート下地への塗装工事において、素地調整を行うことができる乾燥期間を、冬期であったので、コンクリートの材齢が14日確保されていることを確認した。
  • 下地面がコンクリートとなる「せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法」において、張付け時の室温が5℃以下となる寒冷期に、やむを得ず施工しなければならなかったので、採暖等の養生を行い、室温が10℃以上に保たれていることを確認した。
  • 押出成形セメント板を用いる外壁工事において、横張り工法により取り付けたフラットパネル(働き幅600mm、厚さ60mmの標準パネル)については、構造体に固定した下地鋼材に取り付け、パネル枚数3枚以下ごとに自重受け金物で受けていることを確認した。
  • 外壁のセメントモルタルによる陶磁器質タイル(セラミックタイル)後張りにおける引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4N/mm2 以上で、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1:14日が誤りです。
塗装工事(素地調整)が可能になる材齢はコンクリートの場合では少なくとも21~28日必要です。セメントモルタルの場合でも少なくとも14~21日間を経過する必要があります。


2:設問通りです
気温が5度を下回る恐れのある時期の作業は、作業場所を採暖等の養生を行い、室温が5度を下回らないようにします。

3:設問通りです
フラットパネルは一般的に働き幅(≠部材幅)600mm、厚さ60mmのものを使用します。なお、横張り工法の場合はパネル3段ごとに荷重受け用の金物を設置し、縦張り工法の場合は格段ごとに荷重受けの金物を設置します。

4:設問通りです
セメントモルタルを用いる後張りおける引張接着強度検査について、
試験体の本数は全面積3個以上かつ100m²以下当たり1個以上必要で、
引張接着強度が0.4N/mm² 以上かつコンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下であることを確認します。

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02

この問題は内外装工事に関する複合問題です。

難易度の高い問題もありますが、数値に関する問題が多いため、復習をしっかりしておきましょう。

選択肢1. コンクリート下地への塗装工事において、素地調整を行うことができる乾燥期間を、冬期であったので、コンクリートの材齢が14日確保されていることを確認した。

誤りです。

コンクリート下地への塗装工事において、塗装工事が可能な状態となるコンクリートの材齢は21日~28日を経過してからとなります。

選択肢2. 下地面がコンクリートとなる「せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法」において、張付け時の室温が5℃以下となる寒冷期に、やむを得ず施工しなければならなかったので、採暖等の養生を行い、室温が10℃以上に保たれていることを確認した。

正しいです。

せっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、張付け時の室温が5℃以下となる場合は施工を中止しますが、やむを得ない場合は採暖等の対策を施します。

選択肢3. 押出成形セメント板を用いる外壁工事において、横張り工法により取り付けたフラットパネル(働き幅600mm、厚さ60mmの標準パネル)については、構造体に固定した下地鋼材に取り付け、パネル枚数3枚以下ごとに自重受け金物で受けていることを確認した。

正しいです。

押出成形セメント板を用いる外壁工事において、横張り工法のパネルは構造体に固定した自重受け金物で受ける積上げ枚数を3枚以下とします。

選択肢4. 外壁のセメントモルタルによる陶磁器質タイル(セラミックタイル)後張りにおける引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4N/mm2 以上で、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。

正しいです。

セメントモルタルによる陶磁器タイル後張り工法における引張接着強度検査において、引張接着強度が0.4N/㎟以上で、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下の場合は合格とします。

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03

1.コンクリートの場合で少なくとも21~28日間確保し、十分に乾燥していることが重要です。

2.正しい記述です。

3.正しい記述です。

4.正しい記述です。

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