一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科2(環境・設備) 問27
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問題
一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科2(環境・設備) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 反射面の光束発散度は、その面の輝度に反射率を乗じたものである。
- 白い背景のもとで黒い文字を読むような場合、対象と背景の輝度の対比が大きいほど視力が上がる。
- 光束は、単位時間当たりに流れる可視光範囲の放射エネルギーの量に比視感度の重みづけを行った値である。
- 一般に、照度均斉度が大きい視作業面ほど、照度分布が均一に近いものとなる。
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この過去問の解説 (2件)
01
1:誤りです
照度E[lx]の光を受ける水平面からの光束発散度[rlx]を反射率ρを用いて以下のように表します。
M=ρE
2:設問通りです
視対象と背景の輝度の差による見やすさを表したものを輝度対比Cといい視対象の輝度をLo,背景の輝度をLbとすると以下のように表されます。
C=lLb-Lol/Lb
ただし、輝度対比が大きすぎても見やすさの低下、疲労の増大、グレア等が起きます。
3:設問通りです
比視感度の重みづけとは人間の視覚の感覚を考慮して値を補正することをさします。
4:設問通りです
照度とは受照面に入射する単位面積当たりの光束のことをさします。
照度均斉度は作業面の最高照度に対する最低照度の割合を表します。
したがって、照度均斉度は値が大きいほど(最高照度が小さいほど、最低照度が大きいほど)照度分布が均一に近いと言えます。
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02
光束発散度は、光の量を測る単位の1つであり、光源面(反射光・反射面・透過面)からの出射(発散する単位面積当たりの光束を表します。また、反射面(または透過面)の光束発散度は、反射率(または透過面)×照度で求められます。
2 [正]
設問の通りです。
対象と背景の輝度の対比が大きいほど視力が上がります。
3 [正]
設問の通りです。
光の基本単位となる光束は、ある面を単位時間に通過する光の放射エネルギー量です。人間の視覚は波長によって明るさの感じ方が異なるため、明所視(明るい場所での視覚の状態)の比視感度によって補正されています。
4 [正]
設問の通りです。
均斉度(きんせいど)とは、照度分布の均一さの指標です。
ある面の「最小照度/最大照度」で表され、均斉度が大きいほど明るさが均一であることを示します。
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