一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科2(環境・設備) 問40
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科2(環境・設備) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物の「 eマーク(省エネ基準適合認定マーク)」は、建築物が建築物の省エネルギー基準に適合していることについて、所管行政庁から認定を受けたことを示すものである。
- LEED( Leadership in Energy & Environmental Design )は、建築物や敷地等に関する環境性能評価システムの一つであり、取得したポイントの合計によって 4 段階の認証レベルが決まる。
- 建築物の省エネルギー基準における年間熱負荷係数( PAL*:パルスター)は、その値が小さいほど建築物の外皮の熱性能が高いと判断される。
- 一般的な事務所ビルのライフサイクルCO2においては、「運用段階のCO2排出量の占める割合」より「設計・建設段階及び廃棄段階のCO2排出量の占める割合」のほうが大きい。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
設問の通りです。
eマーク(省エネ基準適合認定マーク)は、建築物が省エネルギー基準に適合していることについて、所管行政庁から認定を受けたことを示すものであり、マークを表示することで、建築物が国の定める省エネ基準に適合している旨を可視化することができます。
2 [正]
設問の通りです。
LEEDとは、米国グリーンビルディング協会が開発及び運用を行っている、建築物や敷地等に関する環境性能指標システムであり、取得ポイントに応じて「標準認証」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」という4段階の承認レベルがあります。
3 [正]
設問の通りです。
PAL*(パルスター)は、旧PALを改定し、地域区分・空調条件・内部発熱及び取り入れ外気量などの条件を設備の指標である一次エネルギー消費量と統一したもので、PAL*の値が小さいほど、ペリメーターゾーン(窓周り)の熱性能が高く、建築物の省エネルギー性能が高いことを示します。
4 [誤]
ライフサイクルCO2は、一般に、建設時・運用時・修繕更新時・廃棄時の4つのフェーズで表され、建て替え周期35年の場合、それぞれ、建設時20%・運用時50%・修繕更新時25%・廃棄時5%程度です。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
02
1:設問通りです
既存建築物が省エネ基準に適合していることを示す表示制度のことで、新築建築物を評価対象とする場合はBELSによって評価を行います。
2:設問通りです
LEEDはアメリカで提唱された建築物の総合的な環境性能評価の手法で、取得したポイントの合計によって 4 段階の認証レベルが決定されます。
3:設問通りです
PAL*はペリメータゾーンの床面積におけるペリメータゾーンの年間熱負荷の割合で算出され、その値が小さいほど建築物の外皮の熱性能が高いと判断されます。
ペリメータゾーンとは、建築物の外周部分で外気による影響を受けやすい空間を指します。
4:誤りです
ライフサイクルCO₂とは建物や設備の建設から取り壊しまでに発生するCO₂の発生量の総量をさします。
一般的な事務所ビルにおけるライフサイクルCO₂は運用時が47%、建設時23%となっております。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
03
平成28年4月より「建築物省エネ法」に基づき始まりました。
新築時等の性能としてBELS、既存建築物の適合マークがあります。
2.〇
LEEDはアメリカで提唱された建築物の総合的な環境性能評価の手法です。
3.〇
PAL*(呼び方:パルスター)は外皮性能の評価指標として、値が小さいほど省エネ性が高いと評価できます。
エネルギー消費係数(CEC)も同様です。
4.×
一般的な事務所ビルのLCCO2は、建設時23%程度、運用時47%程度で運用時が最も大きいです。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
前の問題(問39)へ
令和2年(2020年)問題一覧
次の問題(問41)へ