一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科4(構造) 問82
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問題
一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科4(構造) 問82 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート造の建築物において、「躯体に発生したコンクリートのひび割れの状況を示す図」と「その説明」として、最も不適当なものは、次のうちどれか。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.図1のひび割れは間違っています。
図1の片持ち梁は上からの荷重がかかっていますので、片持ち梁の上底が引張り、下底が圧縮となります。引張りの部分にひび割れが発生するので、柱から上底に向けて右上がりのひび割れができます。
2.図2の通りです。
付着割裂は、かぶりのコンクリートに、主筋に沿って直角ひび割れが発生します。
3.図3の通りです。
図3のような引張力を受けると、仕口部主筋廻りに引張力が生じ、その力と直交方向にひび割れが発生します。
4.図4の通りです。
図4の方向に荷重を受けた場合、↖柱↘の様に対角線に引っ張られる為、左下がりのひび割れとなります。
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02
正解は1です。
1.✕
1の図の片持ち梁は上から(矢印の向き)の荷重がかかっていますので、片持ち梁の上側に引張り力が生じます。よって梁の上側にひび割れが発生します。
2.〇
付着割裂は、鉄筋に沿ってひび割れが発生します。
3.〇
3の図のように、鉄筋に引張力が働くと鉄筋の端部に引張力が生じ、ひび割れが発生します。
4.〇
4の図の柱梁接合部に矢印のようにに荷重を受けた場合、左上と右下に引張力が生じると、ひび割れは引張力と反対に生じます。
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03
この問題は鉄筋コンクリート構造におけるひび割れに関する問題です。ひび割れは引張力に応じて発生することを理解しましょう。
誤りです。
図のように片持ち梁の片側に荷重が作用すると、右下と左上に引張力が発生するため、右上がり左下がりのひび割れが発生します。
正しいです。
付着割裂破壊は付着にすべりが生じ鉄筋の節でコンクリートを押し開こうとすることで発生するため、主筋に沿って直角のひび割れが発生します。
正しいです。
定着部の鉄筋が引張力により抜けようとすることでコンクリートにも引張力が発生するため、鉄筋上部のコンクリートには右上がり左下がり、鉄筋下部のコンクリートには左上がり右下がりのひび割れが発生します。
正しいです。
図のように柱梁接合部に荷重が作用すると、右下と左上に引張力が発生するため、右上がり左下がりのひび割れが発生します。
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