一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科4(構造) 問92

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科4(構造) 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

「壁式鉄筋コンクリート造」及び「壁式ラーメン鉄筋コンクリート造」の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、壁梁の幅を、壁梁に接している耐力壁の厚さと同じにすることができる。
  • 壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、直交壁の取り付いた耐力壁の曲げ剛性を評価する場合、直交壁の効果を考慮することができる。
  • 壁式鉄筋コンクリート構造は、一般に、壁式ラーメン鉄筋コンクリート構造に比べて、軒の高さの高い建築物に適用することができる。
  • 壁式ラーメン鉄筋コンクリート造の建築物では、張り間方向の外壁となる構面には最下階から最上階まで連続する連層耐力壁を設置する必要がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.〇

壁梁の幅は、耐力壁の厚さと同じにできます。

2.〇

壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、直交壁の取り付いた耐力壁の曲げ剛性を評価する場合、直交壁の効果を考慮することができます。

3.✕

最高軒高の制限は、壁式鉄筋コンクリート構造は20m以下、壁式ラーメン鉄筋コンクリート構造は45m以下です。

よって、壁式鉄筋コンクリート構造は、壁式ラーメンコンクリート構造に比べて軒の高い建物にはできません。

4.〇

壁式ラーメン鉄筋コンクリート造とは、桁行方向は壁柱と壁梁によるラーメン構造、張間方向は耐力壁による壁式構造のものをいいます。

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02

正解は3です。

1.設問の通りです。
壁梁の幅は、これに接する耐力壁の厚さ以上とします。

2.設問の通りです。
壁式鉄筋コンクリート造の建築物で、直交壁の取り付いた耐力壁の曲げ剛性を評価する場合、直交壁の効果を考慮することができます。

3.設問の記述は誤りです。
最高軒高の制限は、壁式鉄筋コンクリート構造は20m以下、壁式ラーメン鉄筋コンクリート構造は45m以下です。よって壁式ラーメンコンクリート構造の方が軒の高さは高くすることができます。

4.設問の通りです。
壁式ラーメン鉄筋コンクリート造は、張り間方向を連層耐力壁による壁式構造とし、けた方向を偏平な壁状の柱と梁からなる壁式ラーメン構造とした構造です。

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03

鉄筋コンクリート造とは壁式構造で壁やスラブ等で構成される構造形式です。壁式ラーメン鉄筋コンクリート造とはけた行方向が扁平な壁状の柱と梁等で構成される構造形式です。構造形式の違いをしっかり理解しましょう。

選択肢1. 壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、壁梁の幅を、壁梁に接している耐力壁の厚さと同じにすることができる。

正しいです。

壁式鉄筋コンクリート造には壁梁という構造部材が存在し、耐力壁に接している壁梁の幅は耐力壁の幅以上とします。

選択肢2. 壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、直交壁の取り付いた耐力壁の曲げ剛性を評価する場合、直交壁の効果を考慮することができる。

正しいです。

壁式鉄筋コンクリート造において直行壁のある耐力壁の曲げ剛性は直行壁の効果を考慮して評価します。

選択肢3. 壁式鉄筋コンクリート構造は、一般に、壁式ラーメン鉄筋コンクリート構造に比べて、軒の高さの高い建築物に適用することができる。

誤りです。

壁式鉄筋コンクリート造の軒高は20m以下、壁式ラーメン鉄筋コンクリート造の軒高は45m以下です。

選択肢4. 壁式ラーメン鉄筋コンクリート造の建築物では、張り間方向の外壁となる構面には最下階から最上階まで連続する連層耐力壁を設置する必要がある。

正しいです。

壁式ラーメン鉄筋コンクリート造において張り間方向の外壁構面には最下階から最上階まで連続する連装耐力壁を設置する必要があります。

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