一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科4(構造) 問100

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科4(構造) 問100 (訂正依頼・報告はこちら)

特定天井に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 高さが 6 m を超え、水平投影面積が 200 m2 を超え、かつ単位面積質量が 2 kg/m2 を超える天井は、天井の支持方式にかかわらず、特定天井に該当する。
  • 天井脱落対策に係る技術基準では、稀に生じる地震動(中地震時)において天井が損傷しないことを検証することとしている。
  • 既存建築物においては、落下防止措置としてネットやワイヤーにより一時的に天井の脱落を防ぐ方法も許容される。
  • 免震建築物においても、特定天井については、天井脱落対策に係る技術基準が定められている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.設問の記述は誤りです。
天井の支持方法は直天井と吊り天井に分けられますが、特定天井は吊り天井です。よって、天井の支持方式にかかわらずというのは、誤りです。

2.設問の通りです。
天井脱落対策に係る技術基準では、稀に生じる地震動(中地震時)において天井が損傷しないことを検証することとされています。

3.設問の通りです。
既存建築物の天井が特定天井に該当し、一定規模以上の増改築が行われる場合は、新築時と同様の基準に適合させるか、落下防止措置を講じなければなりません。

4.設問の通りです。
免震建築物においても、特定天井については、天井脱落対策に係る技術基準に適合させなければなりません。

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02

正解は1です。

1.✕

特定天井は吊り天井です。よって、「天井の支持方式にかかわらずというのは誤りです。

2.〇

天井脱落対策に係る技術基準では、稀に生じる地震動(中地震時)において天井が損傷しないことを検証することとされています。

3.〇

既存建築物を特定天井とする場合は、新築時の基準に適合させるか、落下防止措置としてネットやワイヤーにより天井の脱落を防ぐ必要があります。

4.〇

特定天井は、免震建築物においても、天井脱落対策に係る技術基準に適合させなければなりません。

参考になった数8

03

この問題は特定天井に関する問題です。特定天井の定義をしっかり理解しましょう。

選択肢1. 高さが 6 m を超え、水平投影面積が 200 m2 を超え、かつ単位面積質量が 2 kg/m2 を超える天井は、天井の支持方式にかかわらず、特定天井に該当する。

誤りです。6m以上の高さにある200㎡以上、かつ、単位面積質量が2kg/㎡を超える天井で脱落し人に危害及ぼすような吊り天井が特定天井に該当します。直天井は特定天井に該当しません。

選択肢2. 天井脱落対策に係る技術基準では、稀に生じる地震動(中地震時)において天井が損傷しないことを検証することとしている。

正しいです。

特定天井は稀に発生する地震動(中地震時)において天井が損傷しないことを確かめることが求められます。

選択肢3. 既存建築物においては、落下防止措置としてネットやワイヤーにより一時的に天井の脱落を防ぐ方法も許容される。

正しいです。

既存建築物の特定天井はネットやワイヤーによる一時的な脱落防止方法も許容されています。

選択肢4. 免震建築物においても、特定天井については、天井脱落対策に係る技術基準が定められている。

正しいです。

特定天井は免震建築物においても天井脱落防止の技術的基準が定められています。

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