一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科4(構造) 問99

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科4(構造) 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼材等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーの大きい鋼材を使用することは、溶接部の脆性破壊を防ぐために有利である。
  • 建築構造用圧延鋼材SN490Bの引張強さの下限値は、490 N/mm2 である。
  • アルミニウム合金の線膨張係数は、炭素鋼の約 1/2 倍である。
  • ステンレス鋼は、炭素鋼に比べて、耐食性、耐火性に優れている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.設問の通りです。
シャルピー衝撃値が大きいほど、エネルギー吸収能力が高く、靭性に富むので、脆性破壊を起こしにくいです。

2.設問の通りです。
建築構造用圧延鋼材SN490Bの引張強さの下限値は、490 N/mm2 です。

3.設問の記述は誤りです。
アルミニウム合金の線膨張係数は、鋼材の約2倍です。

4.設問の通りです。
ステンレス鋼は、耐食性、耐火性に優れています。

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02

正解は3です。

1.〇

シャルピー衝撃値が大きいほど、靭性に富むので、脆性破壊を起こしにくいです。

2.〇

建築構造用圧延鋼材SN490Bの引張強さの下限値は490 N/mm2 です。

3.✕

アルミ二ウム合金は膨張しやすく、線膨張係数は炭素鋼の約2倍です。よって誤りです。

4.〇

ステンレス鋼は、炭素鋼に比べて、耐食性、耐火性に優れています。

参考になった数5

03

この問題は鋼材等に関する問題です。鋼材の材料としての特徴をしっかり理解しましょう。

選択肢1. シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーの大きい鋼材を使用することは、溶接部の脆性破壊を防ぐために有利である。

正しいです。

シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが大きいということは鋼材の粘り強さが大きいということであるため、溶接部の脆性破壊を防止するのに有利となります

選択肢2. 建築構造用圧延鋼材SN490Bの引張強さの下限値は、490 N/mm2 である。

正しいです。

SN490Bの数値部分は引張強さの下限値を表しているため、引張強さの下限値は490N/㎟です。

選択肢3. アルミニウム合金の線膨張係数は、炭素鋼の約 1/2 倍である。

誤りです。

アルミニウム合金の線膨張係数は炭素鋼の約2倍です。

選択肢4. ステンレス鋼は、炭素鋼に比べて、耐食性、耐火性に優れている。

正しいです。

ステンレス鋼は特定防火設備等に使われており、耐食性・耐火性に優れています。

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