一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問103

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 既製コンクリート杭の荷降ろしに当たっては、杭の両端から杭の長さの 1/5 の位置付近の 2 点で支持しながら、杭に衝撃を与えないように行った。
  • JISに適合する異形鉄筋の種類の確認において、SD295Aについては圧延マークによる表示がないことを、SD345については圧延マークによる表示が「突起の数 1 個(・)」であることを、目視により行った。
  • 外壁工事に使用する押出成形セメント板の保管については、積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、台木を配置したうえで、積置き高さを最大で 1.2 m とした。
  • 塗料については、使用直前に撹拌したところ、撹拌しても再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等の現象が生じていたので、こしわけによりこれらを取り除いて使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.設問の通りです。

杭の積込み、荷下ろしは、必ず支持点近くの2点(杭の両端から杭長の1/5の点)で支持しながら、杭に衝撃を与えることのないようにします。

2.設問の通りです。

JIS規格品の異形棒鋼は、鉄筋の種類、規格を示す識別記号(圧延マーク)が鉄筋に刻まれています。SD295Aは圧延マークがなく、SD345は圧延マークによる表示が「突起の数 1 個(・)」です。

3.設問の記述は誤りです。

押出成形セメント板の積置き高さは、1m以下です。

4.設問の通りです。

塗料は貯蔵中に分離、沈殿、皮ばり、凝集などの現象が生じている場合があり、使用直前によく混合し、均一な状態とする。この場合、かくはんなどで再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集などは必要に応じてこしわけする。(建築工事監理指針)

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02

1[正]
杭の積込み、荷降ろしは曲げモーメントが最小となる杭の両端から杭長の1/5付近を2点で支持しながら杭に衝撃を与えないように行います。
2[正]
異形棒鋼には圧延マークと呼ばれる識別記号があり、SD295Aは圧延マークなし、SD345は突起の数が1個です。
3[誤]
押出成形セメント板の保管の際は積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、台木を設置したうえで積置き高さを1.0m以下とする。よって誤りです。
4[正]
塗料は貯蔵中に沈殿、皮ばり、凝集等が発生することがあるため使用前に撹拌を行います。撹拌で再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等は必要に応じてこしわけを行います。

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03

この問題は材料管理に関する問題です。材料管理については数値をしっかり覚えることがポイントです。

選択肢1. 既製コンクリート杭の荷降ろしに当たっては、杭の両端から杭の長さの 1/5 の位置付近の 2 点で支持しながら、杭に衝撃を与えないように行った。

正しいです。

既製コンクリート杭は両端から1/5の位置付近を2点で支持しながら荷下ろしをします。

選択肢2. JISに適合する異形鉄筋の種類の確認において、SD295Aについては圧延マークによる表示がないことを、SD345については圧延マークによる表示が「突起の数 1 個(・)」であることを、目視により行った。

正しいです。

異形鉄筋は圧延マークによる「表示なし」の場合SD295A、「突起1つ」の場合SD345を表しています。

選択肢3. 外壁工事に使用する押出成形セメント板の保管については、積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、台木を配置したうえで、積置き高さを最大で 1.2 m とした。

誤りです。

押出し成形セメント板の最大の積み置き高さは1mです。

選択肢4. 塗料については、使用直前に撹拌したところ、撹拌しても再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等の現象が生じていたので、こしわけによりこれらを取り除いて使用した。

正しいです。

塗料は使用前に撹拌し、分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等の現象が生じた場合はこしわけをします。

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