一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問105

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

地盤調査及び仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 地盤の平板載荷試験において、試験地盤面については、直径 30 cm の円形の載荷板の中心から 1.2 m の範囲を水平に整地した。
  • 建築物の高さと位置の基準となるベンチマークについては、工事中に移動のおそれのない位置に設けたコンクリート杭及び前面道路の 2 箇所に設け、相互に確認できる位置とした。
  • 風荷重を受けるシート類を設けない枠組足場の構面からの墜落防止措置として、交差筋かい及び高さ 10 cm の幅木を設けた。
  • 工事を行う部分と隣家との水平距離が 5 m であったので、落下物による危害を防止するため、地上からの高さが 5 m の位置に防護棚(朝顔)の 1 段目を設けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1[正]
平板載荷試験の載荷板は直径30cm以上の円形とします。試験地盤面は載荷板の中心から1.0m以上の範囲を水平に整地します。
2[正]
ベンチマークは既存の工作物、前面道路、新設の杭などに基準を記します。原則として2か所以上に設置し、位置は建物の位置決定に都合がよく見通しの良い位置とし工事完了まで残せるような位置がよいです。また工事中に移動しないように十分養生をします。
3[誤]
枠組足場の墜落防止措置として「交差筋交いおよび高さ15cm以上40cm以下のさん(下さん)もしくは高さ15cm以上の幅木を設ける」または「手すり枠を設ける」必要があります。
交差筋交いおよび高さ10cmの幅木では墜落防止措置として不十分です。よって誤りとなります。
4[正]
地上第1段目の防護棚(朝顔)の高さは地上から4~5mとします。

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02

正解は3です。

1.設問の通りです。
平板載荷試験の整地範囲は、載荷板直径(30㎝)の3倍(90㎝)以上の範囲を水平に整地します。

2.設問の通りです。
ベンチマークは、建物の高さ、位置の基準になります。敷地付近の移動のおそれのない位置に、2箇所以上設け、相互にチェックを行います。

3.設問の記述は誤りです。
枠組足場の2m以上の部分には、「交差筋かいおよび高さ15㎝以上40㎝以下のさん(下さん)」もしくは「高さ15㎝以上の幅木」または「手すり枠」または「同等以上の機能を有する設備を有する設備」を設けます。

4.設問の通りです。
防護棚の一段目は、地上から4~5mの高さに設けます。

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03

この問題は地盤調査及び仮設工事に関する問題です。数値の問題が多く出題されるため、整理しておきましょう。

選択肢1. 地盤の平板載荷試験において、試験地盤面については、直径 30 cm の円形の載荷板の中心から 1.2 m の範囲を水平に整地した。

正しいです。

平板載荷試験は直径30cmの円形の載荷板の中心から1m以上の範囲を水平に整地します。

選択肢2. 建築物の高さと位置の基準となるベンチマークについては、工事中に移動のおそれのない位置に設けたコンクリート杭及び前面道路の 2 箇所に設け、相互に確認できる位置とした。

正しいです。

ベンチマークは建物の高さ及び位置の基準となるもので、移動のおそれがないもの、前面道路等に2箇所設けます。

選択肢3. 風荷重を受けるシート類を設けない枠組足場の構面からの墜落防止措置として、交差筋かい及び高さ 10 cm の幅木を設けた。

誤りです。

枠組足場の墜落落下防止措置として交差筋交い及び高さ15cmの幅木を設けます。

選択肢4. 工事を行う部分と隣家との水平距離が 5 m であったので、落下物による危害を防止するため、地上からの高さが 5 m の位置に防護棚(朝顔)の 1 段目を設けた。

正しいです。

防護棚(朝顔)の1段目は地上から4~5mの高さに設けます。

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