一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問112

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この過去問の解説 (3件)

01

1[正]
プレキャストコンクリート脱型時の圧縮強度確認は部材と同一養生を行った供試体の圧縮強度試験により、脱型時所要強度以上であることを確認する必要があります。
2[正]
JASS10より梁部材の長さの許容差は特記がない場合±10mmとします。
特記がない場合、柱・壁柱・床・屋根は許容差を±5mmとしますが、梁・耐力壁は部材相互間の現場打ちコンクリートで誤差を吸収できるため±10mmまで緩和できます。
3[誤]
エンクローズ溶接継手は溶接後の冷却により収縮しひずみが発生します。プレキャスト部材の拘束を低減するため建物中央から外周に向かって溶接を行うようにします。
設問では建物外周部から中央部へ行うとあるので誤りです。
4[正]
JASS10より液状シール材の塗布幅は、目地幅端部より両端ともに60mm以上とします。

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02

正解は3です。

1.設問の通りです。
製造工場における脱型時の部材コンクリートの圧縮強度は、同一養生を行った供試体の圧縮強度試験結果によって確認します。

2.設問の通りです。
プレキャストはり部材の長さの寸法精度は、特記がない場合、許容差を±10㎜とします。

3.設問の記述は誤りです。
エンクローズ溶接作業は、建物全体の中央部から外周部へ行います。

4.設問の通りです。
液状シールの塗布幅は、目地幅端部より両端ともに60㎜以上の範囲とします。

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03

この問題はプレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する問題です。プレキャスト部材とは規格化されたコンクリート部材をあらかじめ工場で量産し、現地で組み立てる部材です。特徴をしっかり整理しましょう。

選択肢1. 製造工場におけるプレキャスト部材コンクリートの脱型時の圧縮強度については、プレキャスト部材と同一養生を行った供試体の圧縮強度試験の結果により確認した。

正しいです。

脱型時の圧縮強度はプレキャスト部材と同一養生を行った供試体の圧縮強度試験により確認します。

選択肢2. プレキャスト梁部材の長さについては、特記がなかったので、許容差を ±10 mm として製品の寸法精度の管理を行った。

正しいです。

プレキャストコンクリート部材の長さの許容値は±10mmとします。

選択肢3. エンクローズ溶接継手によるプレキャスト部材相互の接合において、溶接作業については、建築物の外周部から中央部へ順次行った。

誤りです。

エンクローズ溶接は溶接接合するプレキャスト部材の拘束を少なくするために建築物の中央部から外周部へ向かって行います。

選択肢4. 液状シールによるプレキャスト屋根部材の接合部の防水において、液状シールの塗布幅については、目地幅端部より両端とも 60 mm 以上とした。

正しいです。

部材の接合部において液状シールを使用して防水する場合、塗布幅は目地幅端部より両端に60mm以上とします。

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