一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問113

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この過去問の解説 (3件)

01

1[正]
スタッドの打撃曲げ試験は100本または主要部材1個に溶接した本数のいずれか少ない方を1ロットとし、1ロットにつき1本試験を行います。不合格になったロットは同一ロットからさらに2本試験を行い、2本とも合格となった場合にはそのロットは合格となります。2本のスタッドのうち、さらに1本以上に欠陥がみられた場合はそのロットは不合格となり全数について検査を行う必要があります。
2[正]
鉄筋貫通孔の径は鉄筋最外径+10mm程度とし、主筋1本につき1個とします。
3[誤]
トルシア形高力ボルトの締め付け後の検査は平均回転角度±30度以内であれば合格となります。一度ピンテールが破断したボルトは追締めできないため交換する必要があります。従って誤りです。
4[正]
吹付けロックウールの厚さの確認は、厚さ確認ピンを柱1面に各1本、梁1本あたりウェブ両面に各1本、下フランジ下面に1本、下フランジ端部両側に各1本差込んで行います。

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02

正解は3です。

1.設問の通りです。
スタッド溶接完了後の打撃曲げ試験は100本または主要部材1本または1台に溶接した本数のいずれか少ない方を1ロットとし、1ロットにつき1本行います。不合格となった場合は、同一ロットからさらに2本スタッドの検査を行い、2本とも適合となった場合にはそのロットは合格となります。2本のスタッドのうち、1本以上が不適合の場合は、そのロット全数検査します。

2.設問の通りです。
鉄筋の貫通孔の孔径は、特記がない場合、D25の異形鉄筋を使用する場合には、孔径38㎜を標準とします。

3.設問の記述は誤りです。
トルシア形高力ボルトの締め付け後の検査は、ナット回転量に異常が見られた場合、追締めはせず、新しいセットに取り替えます。

4.設問の通りです。
耐火材の吹付け厚さは、専用の測定器などで厚さを確保しながら作業を行い、吹付け完了後、厚さ確認ピンを柱1面に各1本、はり1本あたりウェブ両面に各1本、下フランジ下面に1本下フランジ端面両面に各1本差込みます。

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03

この問題は鉄骨工事に関する問題です。検査方法や不合格となった時の対処方法等をしっかり整理しておきましょう。

選択肢1. スタッド溶接完了後、1 ロットにつき 1 本を抜き取って行った打撃曲げ試験の結果が不合格となったロットにおいて、当該ロットからさらに 2 本のスタッドを試験し 2 本とも合格したものについては、当該ロットが合格となっていることを確認した。

正しいです。

スタッド溶接後1ロットから抜き取った1本の打撃曲げ試験の検査が不合格となった場合、同一ロットから更に2本を抜き取り検査した結果、2本とも欠陥が生じなければそのロットを合格とします。

選択肢2. 工作図において、鉄筋貫通孔の孔径についての特記がなかったので、異形鉄筋D25の孔径の最大値が 38 mm となっていることを確認した。

正しいです。

鉄筋貫通孔の孔径は異形鉄筋D25の場合38mmとします。(鉄筋最外径+10mm程度)

選択肢3. トルシア形高力ボルトの締付け後の検査において、ナット回転量が群の平均値から算出した許容範囲から過小と判定されたものについては、その範囲に入るように追締めが行われていることを確認した。

誤りです。

トルシア径高力ボルトの検査において、ナット回転量不足により不合格となった場合は新しいセットに取り替えます。

選択肢4. ロックウール吹付け工法による耐火被覆において、柱の耐火材の吹付け厚さについては、厚さ確認ピンが柱の 1 面に各 1 箇所以上差し込まれていることを確認した。

正しいです。

柱の吹付ロックウールによる耐火被覆は、確認ピンを柱の1面に各1箇所以上差し込み厚さを確認します。

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