一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問115

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問115 (訂正依頼・報告はこちら)

木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、間仕切軸組として使用する木材の樹種については、特記がなかったので、杉とした。
  • 鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、造作材に使用する木材の含水率については、特記がなかったので、工事現場搬入時に高周波水分計により測定した含水率が 15 % 以下であることを確認した。
  • 木造軸組工法において、筋かいが間柱と取り合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取って筋かいを通した。
  • 木造軸組工法において、基礎と土台とを緊結するアンカーボルトについては、耐力壁の両端の柱の下部付近及び土台継手の下木の端部付近に設置した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.設問の通りです。
内部間仕切り軸組、床組に用いる木材は、特記がなければ、杉または松を使用します。

2.設問の通りです。
造作材の含水率は、特記がない場合、15%以下とします。

3.設問の通りです。
筋かいが間柱と取り合う部分は、間柱の筋かいの厚さだけ欠き取り、筋かいを通し、釘2本平打ちとします。

4.設問の記述は誤りです。
アンカーボルトの埋込位置は、耐力壁の部分は、その両端の柱の下部に近接した位置とし、土台切れの部分は、土台継手、仕口の上木端部とします。

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02

1[正]
間仕切軸組として使用する木材の材種は特記がない場合、杉としてよいです。
2[正]
木材の含水率は造作材は15%以下、構造材は20%以下、床板など広葉樹材は13%以下とします。
3[正]
筋かいが間柱と取り合う部分は間柱を筋かいの厚さだけ欠き、筋かいを通します。
4[誤]
基礎を土台と緊結するアンカーボルトは筋かいが取り付く柱の下部付近、耐力壁の両端の柱の下部付近、土台継手および仕口の上木端部とします。
下木端部ではないため誤りです。

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03

この問題は木工事に関する問題です。木工事は各部の名称を覚え、役割を理解することがポイントです。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、間仕切軸組として使用する木材の樹種については、特記がなかったので、杉とした。

正しいです。

鉄筋コンクリート造建築物の内装工事における間仕切り軸組に使用する木材の樹種は「杉」とされています。

選択肢2. 鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、造作材に使用する木材の含水率については、特記がなかったので、工事現場搬入時に高周波水分計により測定した含水率が 15 % 以下であることを確認した。

正しいです。

造作材に使用する木材の含水率は15%とします。造作材は乾燥収縮を嫌うためしっかり乾燥させた木材を使用します。

選択肢3. 木造軸組工法において、筋かいが間柱と取り合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取って筋かいを通した。

正しいです。

間柱と筋交いの取り合う部分は間柱を筋交いの厚さ分だけ切り欠きます。筋交いは構造体であるため欠損させないようにするためです。

選択肢4. 木造軸組工法において、基礎と土台とを緊結するアンカーボルトについては、耐力壁の両端の柱の下部付近及び土台継手の下木の端部付近に設置した。

誤りです。

アンカーボルトの位置については耐力壁の両端の柱の下部付近及び土台継手の上木の端部付近とします。

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