一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問116

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問116 (訂正依頼・報告はこちら)

防水工事に関する次の記述のうち、監理者が行った行為として、最も不適当なものはどれか。
  • 屋内防水密着工法によるアスファルト防水工事において、平場の鉄筋コンクリートの打継ぎ部については、幅 50 mm 程度の絶縁用テープを張り付けた後、幅 300 mm 程度のストレッチルーフィングの増張りが行われていることを確認した。
  • 接着工法による合成高分子系シート防水工事において、加硫ゴム系シートの接合幅(重ね幅)については、平場部、立上り面ともに 100 mm となっていることを確認した。
  • 陸屋根のステンレスシート防水工事において、部分吊子とした吊子の固定間隔(はぜ方向)については、一般部 600 mm 、端部 450 mm 、隅角部 300 mm となっていることを確認した。
  • シーリング工事において、ノンワーキングジョイントの鉄筋コンクリート造の外壁の収縮目地については、三面接着となっていることを確認した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1[正]
密着工法におけるコンクリートの打継部は一般平場のルーフィング類の貼り付け前に、幅50mm程度の絶縁テープを張り付けた後、幅300mm程度のストレッチルーフィングを用いて増張りを行います。
2[誤]
合成高分子系シート防水工事のシートの接合幅は加硫ゴム系シート防水では平場100mm、立上り面150mmとします。
設問では平場、立上り面ともに100mmとあるため誤りです。
3[正]
ステンレスシート防水の吊り子間隔は300~600mm程度とします。
4[正]
ノンワーキングジョイントの目地は被着体の動きが予想されないジョイントです。水道を遮断するために三面接着とします。

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02

正解は2です。

1.設問の通りです。
屋内防水密着工法によるコンクリートの打継ぎ部は、平場のルーフィング類の張付けに先立って、幅50㎜程度の絶縁用テープを張り付けた後、幅300㎜程度のストレッチルーフィングを増張りします。

2.設問の記述は誤りです。
加硫ゴム系防水工法のシートの接合幅は、平場は100㎜、立上り面は150㎜です。

3.設問の通りです。
ステンレスシート防水工事の部分吊子とした吊子の固定間隔(はぜ方向)は、一般部600㎜、端部450㎜、隅角部300㎜です。

4.設問の通りです。
ノンワーキングジョイント(ひび割れ誘発目地・打継ぎ目地、サッシ回り目地)は三面接着です。

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03

この問題は防水工事に関する問題です。防水工事の種類とそれぞれの特徴をしっかり理解しましょう。

選択肢1. 屋内防水密着工法によるアスファルト防水工事において、平場の鉄筋コンクリートの打継ぎ部については、幅 50 mm 程度の絶縁用テープを張り付けた後、幅 300 mm 程度のストレッチルーフィングの増張りが行われていることを確認した。

正しいです。

アスファルト防水工事の密着工法とは防水層を下地に完全に密着させる工法であり、鉄筋コンクリートの打継ぎ部には絶縁テープ(幅50mm程度)を貼りストレッチルーフィング(幅300mm程度)の増張りを施します。

選択肢2. 接着工法による合成高分子系シート防水工事において、加硫ゴム系シートの接合幅(重ね幅)については、平場部、立上り面ともに 100 mm となっていることを確認した。

誤りです。

加硫系ゴムシート防水とは加硫ゴムを原料としたシートを用いた工法であり、接合幅は平場部が100mm、立ち上がり面は150mmとします。

選択肢3. 陸屋根のステンレスシート防水工事において、部分吊子とした吊子の固定間隔(はぜ方向)については、一般部 600 mm 、端部 450 mm 、隅角部 300 mm となっていることを確認した。

正しいです。

ステンレスシート防水とはステンレスシート又はチタンシートを用いた工法であり、吊り子でシートを下地に固定します。吊り子の間隔は一般部で600mm、端部で450mm、隅角部で300mmです。

選択肢4. シーリング工事において、ノンワーキングジョイントの鉄筋コンクリート造の外壁の収縮目地については、三面接着となっていることを確認した。

正しいです。

ノンワーキングジョイントとは被着体(コンクリート等)の動きが予想されないジョイントです。ノンワーキングジョイントにシーリング材を設置する場合、水みちを保護するためにも3面接着が適しています。

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