一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問117

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート造の外壁へのモルタル塗りにおいて、下塗りとしてポリマーセメントを調合したモルタルを塗り付ける際の 1 回の塗厚については、7 mm となるようにした。
  • セメントモルタルによるタイル後張り工法における密着張りにおいて、張付けモルタルの 1 回の塗付け面積の限度については、2 m2/人以下とし、かつ、60 分以内に張り終える面積とした。
  • モルタル下地への有機系接着剤によるタイル後張り工法において、外壁のタイル張りの施工の前に下地面の清掃を行い、下地面を十分に乾燥させた。
  • 外壁乾式工法による鉛直面への石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.設問の通りです。
外壁のモルタル塗り下地には、一般的にポリマーセメントモルタルを使用し、1回の塗り厚は、6㎜を標準とし最大9㎜とします。

2.設問の記述は誤りです。
密着張りの張付けモルタルの 1回の塗付け面積の限度は、2㎡/人以下、かつ、20分以内に張り終える面積とします。

3.設問の通りです。
有機系接着剤によるタイル後張り工法は、タイル張りの施工前に下地面を清掃し、下地面を十分に乾燥させます。

4.設問の通りです。
外壁乾式工法において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは石材固定後、取り外します。スペーサーを撤去しないと、下部の石材に上部の石材の荷重がかかってしまうからです。

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02

1[正]
下塗りの一回の塗厚は6mmを標準とし、9mm以下とします。
2[誤]
密着張り工法において張付けモルタルは1回の塗付け面積を2m2以内または30分以内に張り付けられる面積とします。
設問では60分以内とあるため誤りです。
3[正]
有機系接着剤によるタイル後張り工法は外壁のタイル張りの施工の前に下地面の清掃を行い、下地面を十分に乾燥させる必要があります。
4[正]
外壁乾式工法において上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは、石材の固定後は取り外します。

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03

この問題は左官工事、タイル工事、張り石工事に関する問題です。それぞれの施工方法の特徴や数値をしっかり理解しましょう。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造の外壁へのモルタル塗りにおいて、下塗りとしてポリマーセメントを調合したモルタルを塗り付ける際の 1 回の塗厚については、7 mm となるようにした。

正しいです。

外壁へのモルタル下塗りの1回の塗り厚は6mmを標準とし最大で9mm以下とします。

選択肢2. セメントモルタルによるタイル後張り工法における密着張りにおいて、張付けモルタルの 1 回の塗付け面積の限度については、2 m2/人以下とし、かつ、60 分以内に張り終える面積とした。

誤りです。

タイル後張り工法の密着張りにおいて1回の塗付け面積は2㎡/人以下、かつ、20分以内に塗り終える面積とすることが適切です。

選択肢3. モルタル下地への有機系接着剤によるタイル後張り工法において、外壁のタイル張りの施工の前に下地面の清掃を行い、下地面を十分に乾燥させた。

正しいです。

有機系接着剤によるタイル後張り工法において下地面は十分に清掃し、乾燥させます。

選択肢4. 外壁乾式工法による鉛直面への石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。

正しいです。

外壁乾式工法の張り石工事において上下の石材間の目地幅の調整のため使用したスペーサーは撤去し、シーリング材を充填することが適切です。スペーサーを撤去しなければ上部石材の荷重が下部石材に伝達してしまうため、これを避けるためです。

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