一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問120

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の建築物の設備工事に関する次の記述のうち、監理者が行った行為として、最も不適当なものはどれか。
  • 雑用水管については、誤接続がないことを確認するために、衛生器具等の取付け完了後、系統ごとに着色水を用いた通水試験が行われたことを確認した。
  • 機械室が屋上階にある乗用エレベーターの地震感知器については、P波感知器が機械室に、S波感知器が昇降路底部に、設置されていることを確認した。
  • 電池内蔵形の非常用の照明装置における照度測定については、外光の影響を受けない状況下において、内蔵電池への切替え後に行われたことを確認した。
  • 接地工事において、接地極の埋設については掘削部埋戻し前に、接地線の構造体への接続についてはコンクリート打設前に、立会い確認を行った。

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この過去問の解説 (3件)

01

1[正]
汚水・雑排水通気系統の全部が完了後、通水試験を行う必要があります。
2[誤]
P波は初期微動でS波は本震です。先にP波を感知し設定値以上の揺れを感知した場合最寄階に着床します。地震感知器は点検および非常時操作のため昇降路底部に設置します。
設問ではP波感知器が機械室に設置とあるため誤りです。
3[正]
非常用照明の性能確認は十分充電したのち常用電源を遮断して非常点灯に切り替えて行い、30分経過した後で1lx以上(LED、蛍光灯は2lx以上)あることを確認します。
4[正]
接地極は掘削部埋戻し前に、接地線の構造体への接続については杭頭補強筋等に確実に接続されていることをコンクリート打設前に確認を行います。

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02

正解は2です。

1.設問の通りです。
器具取付け完了後には、水圧試験、通水試験、残留塩素測定を行います。通水試験は上水系統では、上水を使用し、雑用水系統では、着色水を使用します。

2.設問の記述は誤りです。
地震感知器の設置位置は、P波感知器は昇降路底部に取付け、S波感知器は機械室があれば、機械室に取付ます。

3.設問の通りです。
非常用の照明装置は、水平面照度で1㏓(蛍光灯、LEDランプは2㏓)以上確保できるものとしなければなりません。測定は外光の影響を受けない夜間に行います。

4.設問の通りです。
接地線の構造体への接続は、コンクリート打設前に、接地極の埋設は、掘削部埋戻し前に、監理者の立会い確認をします。

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03

この問題は設備工事に関する問題です。設備工事後の試験についてはタイミングや方法を整理しておくことが重要です。

選択肢1. 雑用水管については、誤接続がないことを確認するために、衛生器具等の取付け完了後、系統ごとに着色水を用いた通水試験が行われたことを確認した。

正しいです。

雑用水管については誤接続の有無を確認するため衛生器具取付け後に着色水を用いた通水試験を行います。

選択肢2. 機械室が屋上階にある乗用エレベーターの地震感知器については、P波感知器が機械室に、S波感知器が昇降路底部に、設置されていることを確認した。

誤りです。

地震のP波は初期微動であり、S波は主要動であるためP波をいち早く感知する必要があります。よってP波感知器は昇降路の底部にS波感知器は機械室に設置します。

選択肢3. 電池内蔵形の非常用の照明装置における照度測定については、外光の影響を受けない状況下において、内蔵電池への切替え後に行われたことを確認した。

正しいです。

非常用の照明装置における照度測定は非常点灯に切り替え後に外光の影響を受けない夜間に、かつ、非常点灯に切り替え後に行うことが望ましいです。

選択肢4. 接地工事において、接地極の埋設については掘削部埋戻し前に、接地線の構造体への接続についてはコンクリート打設前に、立会い確認を行った。

正しいです。

接地工事については掘削部埋め戻し前に接地極の埋設を、コンクリート打設前に接地線の構造体への接続を確認する必要があります。

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