一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問121

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 機械設備工事におけるスリーブについては、保温材の厚さを含んだ管の外径よりも 40 mm 大きい径のものとした。
  • 鉄筋コンクリートの躯体に埋設する合成樹脂製可とう電線管については、PF管を使用した。
  • 建築物内部の同一のコンクリートピット内に高圧ケーブルと低圧ケーブルとを配線するに当たり、それらの間に耐火性のある堅牢な隔壁を設けたので、高圧ケーブルと低圧ケーブルとの間の離隔距離については、特に配慮しなかった。
  • 呼び径 80 の一般配管用ステンレス鋼鋼管を用いた給水管の横走り配管については、吊り金物による支持間隔を 3.0 m とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

1[正]
スリーブの径は原則として管の外径(保温されるものにあっては保温材厚さを含む)より40mm程度大きなものとします。
2[正]
PF管は自己消火性があり、隠蔽配管、露出配管に使用できます。
3[正]
高圧ケーブルと低圧ケーブルの離隔距離は15cm以上確保する必要がありますが、耐火性のある堅牢な隔壁を設けた場合は15cm以内とすることができます。
4[誤]
吊り金物による一般配管用ステンレス鋼鋼管の吊り支持間隔は2m以下とする必要があります。
設問では3mであるため誤りです。

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02

正解は4です。

1.設問の通りです。
スリーブの径は、管の外径(保温されるものにあっては保温厚さを含む)より40㎜程度大きいものとします。

2.設問の通りです。
合成樹脂製可とう電線管には、PF管とCD管があります。CD管は、コンクリート埋込部分のみ使用可能です。それに比べPF管はどこでも使用できます。

3.設問の通りです。
高圧線と低圧線が露出配線の場合、0.15m以上の離隔距離が必要です。耐火性のある堅牢な隔壁を設けた場合や金属管など耐火性の堅ろうな管に収めた場合は離隔距離は考慮しなくてもよいです。

4.設問の記述は誤りです。
呼び径15~100までの横走り管に、ステンレス鋼鋼管を用いた場合、吊り金物による支持間隔は2.0m以下とします。

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03

この問題は設備工事に関する問題です。配管の支持間隔等、数値に関する問題はよく整理しておく必要があります。

選択肢1. 機械設備工事におけるスリーブについては、保温材の厚さを含んだ管の外径よりも 40 mm 大きい径のものとした。

正しいです。

スリーブとは基礎や梁に給水管や排水管を貫通する穴を確保するための筒状の管のことであり、配管の保護等の役割があります。スリーブは保温材の厚さを含んだ管の外形よりも40mm程度大きい径のものとします。

選択肢2. 鉄筋コンクリートの躯体に埋設する合成樹脂製可とう電線管については、PF管を使用した。

正しいです。

PF管には耐候性と自己消火性があり、コンクリート埋設部や屋外で使用することが可能です。

選択肢3. 建築物内部の同一のコンクリートピット内に高圧ケーブルと低圧ケーブルとを配線するに当たり、それらの間に耐火性のある堅牢な隔壁を設けたので、高圧ケーブルと低圧ケーブルとの間の離隔距離については、特に配慮しなかった。

正しいです。

高圧ケーブルと他の配線との離隔距離は150mm程度必要ですが、間に堅ろうな耐火性のある隔壁を設ける場合、離隔距離は必要ありません。

選択肢4. 呼び径 80 の一般配管用ステンレス鋼鋼管を用いた給水管の横走り配管については、吊り金物による支持間隔を 3.0 m とした。

誤りです。

一般配管用ステンレス鋼管の吊り金物の支持間隔は呼び径に関わらず2.0m以下とします。

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