一級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科5(施工) 問124

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問題

一級建築士試験 令和2年(2020年) 学科5(施工) 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • CLT ----------- 切削機械により切削した単板を、主としてその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着した木質材料
  • 粉体塗装 ------ アルミニウム建材等に使用される塗装方法で、溶剤などの溶媒を含まず、VOC(揮発性有機化合物)の低減が図れる粉体塗料を用いて塗膜を形成させる塗装方法
  • ミルシート ---- 製鋼所で発行する鋼材の化学成分、機械的性質などが記されている試験成績書で、その材料がJIS等に適合していることを保証する規格品証明書
  • 溶接ゲージ ---- 隅肉溶接ののど厚、脚長やビード幅、アンダーカット深度等を測定する器具

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.設問の記述は誤りです。
CLT(直交集成板)は、板の層を互いに直交するように、積層接着した木質材料です。「平行」は誤りです。

2.設問の通りです。
粉体塗装は、塗料中に有機溶剤や水などの溶媒を用いない、粉末状の塗装です。塗装方法は静電塗装によって吹付けた後、加熱し、塗膜を形成します。

3.設問の通りです。
ミルシートは、鋼材の材質を証明する添付書類のことです。

4.設問の通りです。
溶接ゲージは、隅肉溶接ののど厚、余盛、脚長やビート幅の測定、アンダーカットの深度などを測定する器具です。

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02

1[誤]
CLTとはひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。
設問では繊維方向が互いにほぼ平行とあるので誤りです。
2[正]
粉体塗装は塗料に有機溶剤を用いず顔料や樹脂、添加剤等を細かく粉砕し、被塗物に付着させ焼き付ける塗装です。
3[正]
ミルシートは鋼材メーカーが発行する鋼材の化学成分、機械的性質などが記されている試験成績書で、その材料がJIS等に適合していることを保証する規格品証明書です。
4[正]
溶接ゲージは隅肉溶接ののど厚、脚長やビード幅、アンダーカット深度等を測定する定規のような器具です。

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03

この問題は建築工事の用語に関する問題です。それぞれの用語の意味をしっかり理解しましょう。

選択肢1. CLT ----------- 切削機械により切削した単板を、主としてその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着した木質材料

誤りです。

CLTとはひき板を繊維方向が直行するように積層接着したパネルです。繊維方向が平行となるように積層接着した木質材料はLVLです。

選択肢2. 粉体塗装 ------ アルミニウム建材等に使用される塗装方法で、溶剤などの溶媒を含まず、VOC(揮発性有機化合物)の低減が図れる粉体塗料を用いて塗膜を形成させる塗装方法

正しいです。

粉体塗装とはパウダーコーティングとも呼ばれていますが、細かく粉砕して粉状の塗料を対象物に付着させ高温で溶かして固める塗装のことです。

選択肢3. ミルシート ---- 製鋼所で発行する鋼材の化学成分、機械的性質などが記されている試験成績書で、その材料がJIS等に適合していることを保証する規格品証明書

正しいです。

ミルシートとは品質検査証明書のことで鉄筋や鋼材などの品質照明に使用されます。

選択肢4. 溶接ゲージ ---- 隅肉溶接ののど厚、脚長やビード幅、アンダーカット深度等を測定する器具

正しいです。

溶接ゲージとは溶接作業に隅肉溶接ののど厚、脚長等あらゆる寸法計測に使われる計測機器のことです。

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