一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(計画) 問2
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(計画) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
海外の都市に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ミレトス(トルコ、紀元前5世紀頃)は、ヒッポダモスの計画による、城壁内全体に格子状に直交道路網を敷設し、都市の中央部に行政・宗教・商業施設を、その南北に住宅地を配した都市である。
- ローマのカンピドリオ広場(イタリア、16世紀)は、ミケランジェロの計画による、台形状の広場とアプローチとしての大階段、三つのパラッツォを対称的に配置することで、軸線を強調した、バロック的な広場計画の初期の事例である。
- レッチワース(イギリス、20世紀初頭)は、パトリック・ゲデスの「保存的外科手術」という概念のもと、都市の歴史性を保存しながら再開発が行われた都市である。
- チャンディガール(インド、20世紀後半)は、ル・コルビュジエの都市計画理念に基づく、格子状に分割した区域(ユニット)と7段階に機能分けした道路網からなる都市である。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は名称と説明文で覚えるのではなく、地名や説明文の単語といったポイントで覚えるのがオススメです。
適当です。
ミレトスは現在でいうトルコに位置し、城壁内全体に格子状に直交道路網が敷設されています。
アジア最大級のローマ浴場や古代劇場などの商業施設を、遺跡として今でも見ることができます。
適当です。
ローマのカンピドリオ広場はローマの七丘の1つであるカンピドリオの丘に位置する広場です。
台形状の広場に大階段と3つのパラッツォが対称的に配置されている、軸線を強調した広場です。
不適当です。
レッチワースはロンドン郊外にある都市で、「明日の田園都市(E・ハワード)」が提唱されてからパーカーとアンウィンの二人の建築家によって実現された田園都市です。
問題文はインドにあるバローダという都市の説明です。
適当です。
チャンディガールはインドにあるル・コルビュジエの都市計画理念を実現した都市です。
格子状に分割した区域と広い幹線道路や自転車・歩行者専用道路など7つに機能分けした道路により構成されています。
覚えるべき事例は多岐にわたり、量も多いので、名称と説明文で覚えるだけではなく、画像も合わせて覚えると記憶に残りやすいのでオススメです。
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02
都市計画の名称と場所、建築家、内容をセットで理解しましょう。
正しいです。
都市計画家ヒッポダモスの他、哲学者タレスが活躍したことでも有名です。
正しいです。
パラッツォとは、イタリアの都市の宮殿、庁舎のことを指します。
こちらが誤りです。
レッチワースは、E. ハワード(E. Howard)によって提唱された「田園都市」の考え方による都市です。
問題文の内容の都市は、バローダ(インド)です。
正しいです。
ル・コルビュジエが設計した都市計画です。
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03
この問題は、海外の都市計画に関する問題です。
計画した人物や位置する国名、都市計画の特徴はしっかり覚えていきましょう。
正しいです。
ミレトスは、紀元前5世紀頃ヒッポダモスが計画した、トルコに位置する都市です。
城壁内全体に格子状に直交道路網を敷設しており、現在では古代劇場やローマ浴場などの商業施設が残る遺跡として観光することが可能となっています。
正しいです。
カンピドリオ広場は、ミケランジェロによって計画されました。
大階段からの長い軸線や台形状の広場の舗装模様等、後のバロック広場を予見させる計画となっています。
誤りです。
レッチワースは、エベネザー・ハワードが計画した田園都市の最初の事例です。
ロンドン郊外に位置し、自然の景観を活かしながら、公共施設、商店街、住宅街が環状に配置されるという田園都市の構成となっています。
設問は、バローダ(インド)という都市の説明文です。
正しいです。
チャンディガールは、ル・コルビジェが計画しました。
インドに位置しており、グリッド状(格子状)に配置された区域に分かれているのが特徴です。
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