一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(計画) 問5
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(計画) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の各部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 外壁や屋上から離れている居室に設ける光ダクトの設計において、ダクト内の光の反射回数を減らすために、ダクトの曲がりを少なく、断面積を大きくした。
- 建築物の通風計画において、効果的に室内に外の風を取り込むために、風上開口を風下開口よりも大きくした。
- 木材の構造材を現(あらわ)し仕上げとするに当たり、燃焼時に木材の表面が炭化し、中心に向けて燃える速度が遅くなるので、木材の部材断面を大きくすることで、耐火性を高めた。
- 木材を構造材として使用するに当たり、腐朽しにくく、乾燥に伴う収縮や反りが少ない心材を採用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、なぜ問題文が適当なのか不適当なのかを理解する必要があります。
そのため、問題文だけでなく解説文についても覚え、理解することをオススメします。
適当です。
光ダクトは日照が当たらない部屋に太陽光を取り入れるためのダクトです。
ダクト内を反射率の高い鏡にして光を奥まで届ける為、光の反射回数を減らすことでより明るい光を送ることができます。
不適当です。
通風計画で効果的に室内に外の風を取り込むためには、風上開口からの流入速度を早くする必要があるので下記の通りの大小関係とすると効果的です。
風上開口 < 風下開口
適当です。
木材を構造材として現(あらわ)し仕上げとする場合、燃焼時に木材の表面が炭化し、中心に向けて燃える速度が遅くなるので、木材の断面を大きくすることで耐火性が高まります。
そのため構造的に必要な断面積に加え、燃え代を設ける必要があります。
適当です。
辺材よりも心材の方が構造材に適しています。
それは心材の方が強度が高く、腐食もしにくく、乾燥による収縮や反りが少ないためです。
応用にも対応できるようするために問題文だけでなく、解説文も適切に理解することをオススメします。
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02
この問題は建築物の計画や材料に関する問題です。
設計や計画の仕組みを理解することがポイントです。
正しいです。
光ダクトとは、反射を利用したダクトにより自然光を建物内部へ取り込むシステムです。
ダクトの曲がりを少なくすることや断面積を大きくすることは、反射回数を減らすことに対して有効です。
誤りです。
通風に関する計画において、室内へ効果的に通風を取り込むためには、流入速度を速くする設計が必要となります。
風上開口面積 < 風下開口面積 とすることにより、通風の流入速度が速くなります。
正しいです。
木材は燃焼時に表面が炭化し、中心に向けて燃える速度が遅くなるので、部材断面を大きくすることで耐火性を高めることが可能です。
木材の構造材を現し仕上げとする場合に有効です。
正しいです。
木材の心材は、腐朽しにくく、乾燥に伴う収縮や反りが少ないという特徴があります。
木材を構造材として使用する場合、心材を採用することが適切です。
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03
仕組みを理解して、用語とセットで覚えておきましょう。
正しいです。
光ダクトシステムとは、内側を反射面とした管(ダクト)を利用して自然光を建物内部に取り込み、室内照明として利用する建築構造を指します。
こちらが誤りです。
室内に入る空気量と屋外に出る空気量は同じになるため、大きさを変えても変化しません。
正しいです。
木材の断面を大きくすることで、耐火性が高まります。
正しいです。
心材は、耐腐朽性が大きく、乾燥収縮が小さく、強度が大きいです。
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