一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問27
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ある視対象面の明るさは、その面に入射する光から求められる照度のみからでは、予測することができない。
- CIE標準曇天空では、天頂に対する相対的な輝度分布は、方位にかかわらず、高度のみにより決まる。
- 配光曲線は、光源の各方向に対する照度の分布を示すものである。
- 平均演色評価数(Ra)は、相関色温度が同じ光源であっても異なる場合がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、的確に用語を覚える必要があります。
適当です。
視対象面の明るさは輝度によって予測することができます。
照度のみでは予測することはできません。
適当です。
CIE標準曇天空は天空輝度分布の基準で天空全体が熱い雲に覆われた天空を言います。
この際に天空輝度に対する相対輝度は高度のみによる関数で求めることができます。
不適当です。
配光曲線は光源の各方向に対する光度の分布を示すものです。
適当です。
平均演色評価数(Ra)は熱放射によらない光源の評価に適した指標で、演色性の良否を数値で表したものです。
そのため相関色温度が同じ光源であっても、Raが異なる場合があります。
この分野の用語は多いので、自分で整理して覚えることをオススメします。
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02
1.正しいです。
視対象面の明るさは、その面に入射する光の照度のみだけではなく、入射された光が反射されて向かってくる光の照度にも影響します。
2.正しいです。
CIE標準曇天空は、天空が厚い雲に覆われ、太陽の位置が不明である曇天のことであり、高度のみに影響を受けます。
3.誤りです。
各種光源の各方向に対する光度分布(光がどの方向にどれくらい発しているのか)を示すものを配光曲線といいます。
設問の内容は、照度分布についての説明です。
4.正しいです。
照明による物体色の見え方が異なることを演色といいます。
演色は分光分布(光の中の色がどのような割合となっているかを示すもの)による影響を受けるため、色温度が同じでも分光分布が異なれば演色は異なります。これは、平均演色評価数についても同様です。
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03
照明の問題は、用語の意味を正しく理解できているかがポイントです。
正しいです。
照度とはある面に入射する光の量を示すものです。視対象面の明るさは、観測点から見た時のその面を反射した光の強さ(輝度)より影響されます。
よって照度だけでは予測できません。
正しいです。
CIE標準曇天空は、天空全体が厚い曇に覆われ、太陽の位置が不明な曇天と定義しています。そのため天頂に対する相対的な輝度分布は、高度のみにより決まります。
誤りです。
配光曲線とは、光源からの光の方向・強さ(光度)を示すものです。
照度の分布を示すものではありません。
正しいです。
平均演色評価指数とは、演色性(色の見え方)の良し悪しを表す指数です。
同じ相関色温度を持つ光源でも、光源の色度により光色が異なる場合があります。
そのため、演色性(色の見え方)も異なる場合があります。
似たような用語も多く出てくる分野の為、確実に覚えておくようにしましょう。
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