一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問28
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- マンセル表色系において、マンセルバリューが5の色の視感反射率は、一般に、約20%である。
- 減法混色とは、複数の色光を混ぜ合わせて別の色の知覚を生じさせることをいい、もとの色の数が増加するほど明るくなる。
- LED等の人工光源から発せられる光は、相関色温度が等しくても、異なる光色に知覚される場合がある。
- XYZ表色系における三刺激値X、Y、Zのうち、Yは、反射物体の色の場合には、視感反射率を示す。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.正しいです。
色の反射率ρ、マンセルバリュー(明度)Vとすると、明度が3~8の場合、
ρ ≒ V(V − 1) [%] で計算できます。
ρ ≒ 5(5 − 1) = 5 × 4 = 20 % となります。
2. 誤りです。
減法混色とは、複数の色を混ぜ合わせて別の色を作ることをいいます。混ぜ合わせの色が増すごとに、明るさが減少して黒色に近づきます。
設問の内容は、加法混色についての説明です。
3. 正しいです。
照明の色の見え方は、色温度が等しくても、照明(光源)の種類や分光分布、面積、方向等によって異なります。
4.正しいです。
XYZ表色形について、X・Y・Zのうち、反射物体の色の場合、Yは視感反射率を示します。
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02
この問題では、用語を適切に覚える必要があります。
適当です。
マンセル表色系において、マンセルバリューの視感反射率は下記の式で求めることができます。
視感反射率 = バリュー数値 ×(バリュー数値 − 1)
= 5 ×(5 − 1)= 20 %
不適当です。
減法混色はいわゆる絵の具を混ぜる際の色の作り方になるので、元の色の数が多いほど黒色に近づき、暗くなります。
適当です。
相関色温度は熱放射によらない光源の評価に適した指標です。
色の違いは波長成分の構成により判断するので、相関色温度が同じでも違う色と認識される場合があります。
適当です。
XYZ表色系における三刺激値X、Y、Zは、それぞれ赤、緑、青の混合色を示します。
その中でYは反射物体の色の場合には、視感反射率を示します。
この分野は用語がとても多いので1つ1つ整理して適切に覚えましょう。
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03
色彩の範囲は照明分野とも関連し出題される傾向があります。あわせて理解を深めるようにしましょう。
正しいです。
マンセルバリュー(明度)が3~8の場合の視感反射率は、下記の式で計算します。
視感反射率[%]≒ 明度 ✖(明度-1)
よって、明度が5の視感反射率は約20%となります。
誤りです。
減法混色とは字のとおり、色を混ぜれば混ぜるほど黒に近づき色が減ると覚えましょう。
絵具やインクなどを混ぜ合わせ、黒へ近づきながら色を作り出す方法です。
設問は光の色を混ぜ合わせる加法混色の説明です。
正しいです。
同じ相関色温度を持つ光源でも、光源の色度により光色が異なる場合があります。
正しいです。
X、Y、Zはそれぞれ、赤、緑、青に対応した刺激値となります。
Yは緑とともに唯一視感反射率(明るさ)を表す刺激値です。
色の作り方には光の色を混ぜ合わせて白に近づけながら作る方法と絵具やインクなどをまぜ合わせて黒に近づけながら作る方法があるため、混同しないように注意してください。
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