一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問32
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
事務所の空調方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 定風量単一ダクト方式は、一般に、変風量単一ダクト方式に比べて搬送動力の消費量が大きい。
- 個別分散方式は、空調機を室単位やゾーン単位ごとに設置する方式であり、一般に、天井内等に機器の設置が可能なため、機器等の設置に必要なスペースを小さくすることができる。
- 放射空調方式は、一般に、天井等に設置した放射パネルを冷却又は加熱することにより放射パネルと人との間で放射熱交換を行う方式であり、気流や温度むらによる不快感が少ない。
- 床吹出し空調方式は、二重床の床下空間を利用し、床面に設けた吹出し口から空調空気を吹き出す方式であり、一般に、暖房運転時における居住域高さでの垂直温度差は大きい。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、様々な空調方式を適切に覚える必要があります。
適当です。
常に一定の風量を送風する定風量単一ダクト方式は、風量を変えることができる変風量単一ダクト方式に比べて搬送動力の消費量が大きいです。
適当です。
個別分散方式は各空調機の受け持つ室の面積が小さくなるため機器の大きさも小さくなります。
適当です。
放射空調方式は床や天井に冷温水を流し、放射熱伝達を利用して空調を行う設備です。
放射熱伝達を利用するため気流や温度むらによる不快感が少ないです。
不適当です。
床吹出し空調方式は二重床の床下空間を利用し、床面に設けた吹出し口から空調空気を吹き出す方式です。
下から吹き出すため、冷房運転時に床面と天井面での垂直温度差が大きくなりやすいです。
覚えるべき方式がたくさんあるので、1つ1つ整理して覚えることをオススメします。
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02
1.正しいです。
定風量単一ダクト方式は、室内に吹き出す風量は一定で、吹き出す空気の温度を変える方式です。
変風量単一ダクト方式は、吹き出す空気の温度は一定で、吹き出す風量を変える方式です。
定風量単一ダクト方式は変風量単一ダクト方式に比べて搬送動力の消費量が大きいです。
2.正しいです。
個別分散方式は空調機を室単位ごとに設置する方式です。
個別分散方式は天井内に機器の設置が可能なため、機器の設置に必要なスペースを小さくできます。
3.正しいです。
放射空調方式は、床・壁・天井等に設置した冷却・加熱パネルによって冷暖房を行う方式です。
放射空調方式は上下の温度差・気流差がつきにくく、不快感が少ないです。
4.誤りです。
床吹き出し空調方式は、二重床の空間を利用して床面に設けた吹き出し口から空気を吹き出す方式です。
床吹き出し空調方式は、室内気流が上向きで一定であり、居住域高さにおける垂直温度差は小さいです。
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03
空調方式では様々な方式の理解度が問われます。
正しいです。
部屋ごとに送風量が変えられる変風量方式に対し、定風量方式は部屋ごとに調整することができません。調整できる変風量方式のほうが、省エネルギーの効果があります。
正しいです。
個別分散方式は必要なスペースを小さくすることができるほか、個別に入切の調整ができるため使用箇所のみの運転が可能です。
正しいです。
放射空調方式は、送風によらない空調のため気流や温度むらが少ないです。送風によらないため、チリやホコリも舞わず、運転が静かな方式です。
誤りです。
床吹出し空調方式は、暖かい空気は上昇する性質を利用した空調方式です。床の吹出し口から出た暖かい空気は天井面に向かい上昇します。そのため暖房運転時では、居住域高さ内での温度差は少なくなります。
空調方式はメリットとデメリットを整理して覚えておくと、応用が利きやすいです。
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